ミニ・レビュー
R.シュトラウスを現代作品としてとらえたフリッチャイの演奏は、やはり彼の時代にしかできなかったものであり、演奏者の独自性もその上に成立している。手兵だったRIAS響の実力を知る上でも興味深い記録で、「ティル」のBPOとの比較も一興だ。
ガイドコメント
フリッチャイによるR.シュトラウスのDG録音は数少ないが、これは名演として知られるもの。分厚いR.シュトラウスのサウンドを明晰に解析しつつ、熱いエネルギーに満ちた演奏を繰り広げている。
収録曲
R.シュトラウス:
01交響詩「ドン・ファン」op.20
02二重小協奏曲
03ブルレスケ ニ短調
04交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」op.28
演奏
フェレンツ・フリッチャイ指揮 (1)〜(3)RIAS交響楽団,(4)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (2)ハインリヒ・ゴイザー(CL) ヴィリー・フークマン(FG) (3)マルグリット・ヴェーバー(P)
録音
(1)52.10 (2)53.4 (3)55.6 (4)50.9