ミニ・レビュー
1950年5月22日ロイヤル・アルバート・ホールにおけるライヴである。この夜初演された「4つの最後の歌」が空前絶後の名演。フラグスタート畢生の歌唱も秀逸だが、引き締まったテンポでイギリスの名門オケから多彩な表情を引き出す、巨匠の神技に心を打たれる。
ガイドコメント
すでに神格化されているフルトヴェングラーの未発表ライヴ録音。当時全盛期だったフラグスタートによるシュトラウスとワーグナーが絶品だ。「4つの最後の歌」は、本作が初演という歴史的なもの。
収録曲
R.シュトラウス:
014つの最後の歌
ワーグナー:
02楽劇「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲/愛の死「穏かに、静かに」
03楽劇「神々の黄昏」〜ジークフリートのラインの旅/ブリュンヒルデの自己犠牲「ラインの岸辺に、大いなる薪を」
演奏
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 フィルハーモニア管弦楽団 キルステン・フラグスタート(S)