ミニ・レビュー
ドレスデンの音がする。今どきここまで自分たちのサウンドを固持しているオケがほかにあるだろうか。録音会場も相変わらずのルカ教会。不思議だ。プラッソンの指揮もいつになく丁寧にしてスケール大。何よりも、オケと合唱が伸び伸びと演っているのが魅力。
ガイドコメント
昨年発売された『ワーグナー秘曲集』の続編。楽劇や交響詩だけではなく、R.シュトラウスが合唱作品の面でもドイツ的な伝統を受け継ぎ発展させていたことを体験できる好企画盤だ。
収録曲
01吟唱歌人タイユフェop.52〜合唱、独唱、管弦楽のためのバラード
02さすらい人の嵐の歌op.14〜6部の合唱 (2人のソプラノ、アルト、テノール、2人のバス)と大管弦楽のための
03一日のうつろい〜男声合唱と管弦楽のための歌曲集op.76
演奏
ミシェル・プラッソン指揮 ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団,エルンスト・ゼンフ合唱団(1)フェリシティ・ロット(S)ヨハン・ポタ(T)ミヒャエル・フォレ(BR)