ミニ・レビュー
“神童”として早くから注目されてきた五嶋龍が満を持して(と言ってもまだ17歳だが)デビュー・アルバムをリリース。オケ伴奏、ピアノ伴奏、オルガン伴奏、無伴奏と内容は多彩。五嶋龍は、気負うことなく、伸びやかに、楽しげに弾いている。
ガイドコメント
五嶋みどりの弟で、姉に匹敵する才能をみせている五嶋龍が、ドイツ・グラモフォンと専属契約し、これがその第1弾。コンサートで演奏してきた、完全に掌中に入っている曲で、五嶋の現在の実力を見せ付けている。
収録曲
01ツィガーヌ (ラヴェル)
02愛の喜び (クライスラー)
03シャコンヌ ト短調 (ヴィターリ)
04パガニーニによる超絶技巧練習曲〜第3番ラ・カンパネラ (ヴァイオリンとピアノのための編曲版) (リスト)
05スビト (ルトスワフスキ)
06ヴァイオリンと管弦楽のための組曲イ短調op.10〜第1楽章プレスト (シンディング)
07夏の名残のバラ (アイルランド民謡「庭の千草」による演奏会用変奏曲) (エルンスト)
08悲歌 (武満徹)
09無伴奏ヴァイオリンのためのカプリスop.1〜カプリス第24番イ短調 (パガニーニ)
10カルメン幻想曲op.25 (サラサーテ)
演奏
五嶋龍(VN) (1)(2)(6)(10)クリストファー・ウォーレン=グリーン指揮 フィルハーモニア管弦楽団 (4)(5)(8)マイケル・ドゥセク(P) (3)高橋博子(OG)