ミニ・レビュー
デビュー前はゴスペル・クワイアに参加していたという実力の持ち主で、ファースト・シングルのこの作品で、すでに成功を収めた。ブラック・ミュージックが基調で、メロディの上下が激しく、高音のヴォーカルと、これこそが2009年のJ-POPといったようなスタイル。
ガイドコメント
驚異的な歌唱力の女性シンガー・ソングライターによるデビュー・シングル。「sad to say」は恋に落ちた不安と喜びを綴ったリアルな詞やR&Bのエッセンスを取り入れたサウンド、泣きの歌声が心に響く作品だ。
収録曲
01sad to say
ジェフ・ミヤハラ制作による1stシングル。終わるはずのなかった恋が破れ去った悲しみと悔しさを“クソくらえ”と飾ることなくぶちまけた等身大の叫びが共感を与えそう。鍵盤のメロディは美麗だが、硬めに刻まれるビートが弱々しさを払拭する美メロR&Bだ。
02i'm in luv wit u (1989 remix)
03恋
ボン、ボンというボトムとハウス寄りの甘酸っぱさを加味した爽やかな上モノのマッチングが新鮮。“こんなあたしでも恋をするの”という乙女な一面を綴ったミディアムで、ローファイなアレンジなどを取り入れながら、サウンドでも恋愛下手さ加減を巧みに演出している。
04i'm in luv wit u (laid back remix)