ガイドコメント
進化系ガールズ・バンド初のベスト・アルバム。デビュー作「DOLL」から「HARUKAZE」までのシングル、カップリングやアルバム曲からメンバーが選んだ15曲にライヴ定番曲「SCANDALのテーマ」をプラス。これまでの歴史が濃縮された一枚だ。
収録曲
01HARUKAZE
『SCANDAL SHOW』の先行シングルとして発表されたテレビ東京系アニメ『BLEACH』のオープニング・テーマ。春風で花が舞い落ちる様子と大切な人との別れを描く。歌詞にピッタリの切なくも前向きなメロディが印象的だ。
02少女S
中森明菜のヒット・シングルを彷彿とさせるタイトルが印象に残るテレビ東京系アニメ『BLEACH』のオープニング・テーマ起用のメジャー3rdシングル。思春期ならではの揺れる恋心のように、複雑にコーラスが絡み合うサビが楽しい。
03DOLL
2008年10月に発表された記念すべきデビュー・シングルは、ハードなテイストのロックンロール・ナンバー。自らを“綺麗に飾られたDOLL”としながら“何も知らないわけじゃないのよ”と迫るキワどい内容の歌詞にドキっとさせられる。
04BEAUTeen!!
メジャー4thシングル「夢見るつばさ」のカップリングとして収録された疾走感のあるポップ・ロック・ナンバー。スカのテイストを匂わせるフレーズを挟むなど、バンドとしての引き出しの多さもしっかりと感じさせてくれる。
05太陽とキミが描くSTORY
夏っぽさ全開の爽快なイントロから、急に表情を変える繊細なコード・ワークで切ない恋模様を見事に描き出すメジャー6thシングル。“どんなに見つめたって どうせ君は気付いてくれないんでしょう?”と歌う姿にキュンとくる。
06LOVE SURVIVE
焦る恋心をそのまま音にしたような性急なギター・リフで幕を開けるメジャー11thシングル。前へ前へと進むビートに乗せて、恋はサヴァイヴァルだと力強く宣言する。TOMOMIとキュートな歌声とHARUNAのクールなヴォーカルのコントラストが楽しい。
07Pride
TBS系アニメ『STAR DRIVER 輝きのタクト』エンディング・テーマのメジャー9thシングル。夢を夢で終わらせることはできないから何度でも駆け出そうと勇気づけつつ、“欲しいのは時代の1ページ”という強い意志を感じるロック・ナンバーだ。
08スイッチ
TOMOMIのヴォーカルをメインに展開するミディアム・テンポのポップ・ナンバー。想いを伝える言葉をうまく見つけられないと嘆きつつ、ラストでは吹っ切れたように前を向く姿が初々しい。過不足のないアンサンブルが好印象。
09瞬間センチメンタル
TBS系アニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』のエンディング・テーマとして制作されたロック・チューン。どんな瞬間にだってひとつだけ確かなものがあるから前に進もうと宣言する歌詞を、力強いサウンドで彩る。
10ハルカ
メジャー10作目となるシングルは、京極夏彦原作のアニメーション映画『豆腐小僧』主題歌。大切な人との別れを“終わりじゃなく始まり”と前向きに表現するミディアム・アップで、シンセサイザーを効果的に配した色彩豊かなサウンドで描く。
11スキャンダルなんかブッ飛ばせ
阿木燿子・宇崎竜童のコンビが提供したメジャー8thシングル。“らしい”フレーズをたっぷりと押し出しながら、サウンドはハードめの現代的なロック。変拍子を多用したトリッキーなアプローチながらも、しっかりとものにしている。
12EVERYBODY SAY YEAH!
“EVERYBODY SAY YEAH!”のフレーズをリフレインするサビをはじめ、ひたすらにアゲアゲなディスコ・ロック・ナンバー。いつの間にか大人になってしまったけれど、楽しまなくちゃ損でしょとばかりにたっぷりと踊らせてくれる。
13カゲロウ (album mix)
インディ時代ラストとなった3rdシングル。ジャキジャキと刻むギターのカッティングを中心に据えたロック・チューンだ。君をこの手で抱きしめたいけれど、なかなか一歩を踏み出すことのできない僕を“カゲロウ”にたとえた物語を綴る。
14SAKURAグッバイ
フジテレビ系『めちゃ×2イケてるッ!』エンディング・テーマにも使用されたメジャー2ndシングル。少し窮屈になった制服、教室の壁に書いた落書き、舞い散る桜……甘酸っぱい舞台装置がこれでもかと登場する青春ソングだ。
15SCANDAL BABY
楽しいことばかりの毎日じゃないけれど、笑顔でいたい……葛藤を綴りつつ、自分を信じていくんだと歌うナンバー。比較的一本調子なビートながら、ギターのバッキングに細やかな変化をつけてテンポ感をコントロールするアレンジは見事。
16SCANDALのテーマ