ミニ・レビュー
ナタリー・デセイとフィリップ・カッサールによるシューベルト歌曲集。オペラ女優といわれたデセイだけに「魔王」のような演劇的な歌曲が面白い。「糸を紡ぐグレートヒェン」でのドラマティックな表現が強く印象に残る。デセイの澄んだ美声はシューベルトの歌曲に良く合っている。
ガイドコメント
ナタリー・デセイのソニー・クラシカルへの移籍アルバム第1弾は、自身にとって初となるシューベルト・アルバム。2013年にオペラ歌手としての活動から引退し、幅広い音楽性を披露してきたデセイならではの表現力に満ちた歌唱を味わうことができる。
収録曲
シューベルト:
01歌曲集「白鳥の歌」D.957〜第1曲 愛の使い
02きみは憩いD.776
03魔王D.328
04ギリシャの神々D.677
05糸を紡ぐグレートヒェンD.118
06ゲーテの「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代より」による4つの歌曲D.877〜第4曲 ミニョンの歌「ただあこがれを知るひとだけが」
07歌曲集「白鳥の歌」D.957〜第11曲 都会
08春の小川でD.361
09ズライカ1 D.720
10水の上にて歌うS.558-2 (リスト編曲によるピアノ・ソロ)
11ひめごとD.719
12ガニュメデスD.544
13スイートロケットD.752
14憩いない愛D.138
15春にD.882
16岩上の牧人D.965
演奏
フィリップ・カッサール(P) (1)〜(9)(11)〜(16)ナタリー・デセイ(S) (16)トーマス・サヴィ(CL)