ミニ・レビュー
シューマンのピアノ曲と室内楽曲を網羅するシリーズの第8集。いわずもがな普段演奏されない作品も多い。「子供のための三つのソナタ」や「パガニーニのカプリースによる練習曲」などはその典型だろう。ル・サージュのピアノはまことに切れ良く、またシューマン歌心の核心を突く表現で迫る。
ガイドコメント
ル・サージュが2006年から進めてきたシリーズの第8巻は、全集でもなければなかなか聴くことのできない作品を収録している。名手たちによるシューマンの知られざる名品がたっぷりと楽しめるアルバムだ。
収録曲
シューマン:
[Disc 1]
01アレグロop.8
02ウィーンの謝肉祭の道化〜幻想の光景op.26
03四つのピアノ小品op.32
04ユリーの思い出に寄せる子供向けソナタop.118a (子供のための三つのピアノ・ソナタ)
05エリーゼの記憶に寄せる子供向けソナタop.118b (子供のための三つのピアノ・ソナタ)
06マリーに献呈する子供向けソナタop.118c (子供のための三つのピアノ・ソナタ)
[Disc 2]
01パガニーニのカプリースによるピアノのための練習曲op.3
02パガニーニのカプリースによるピアノのための演奏会用練習曲op.10