ガイドコメント
2006年11月発表の、浜崎あゆみ8枚目のフル・アルバム。彼女らしいドラマティックな曲調が魅力のポップ・チューン「BLUE BIRD」や、日本テレビ系トリノ五輪テーマ曲となった「Born To Be...」などを収録する。
収録曲
[Disc 1]
01Not yet
無音の中から鐘の音が鳴り響き、「君がまだ知らない秘密を教えよう」という声。そこから徐々に、ビートの効いた打ち込み色の強いサウンドへと変化していく。透明感のある声がサウンドに絡み合う、とても神秘的なナンバー。
02until that Day...
自分の体はどうなっても構わないが、心だけは他の誰にも渡さない、と強い決意を表明したアップ・テンポのナンバー。ロックにアレンジされたサウンドと力強いヴォーカルが、聴くものの心を奮い立たせてくれる。
03Startin'
ゲーム『新鬼武者 DAWN OF DREAMS』テーマ曲でもある通算39作目のシングル。デビュー時からお馴染みのデジタル・ロックだが、不器用な人間や答えのない人生と向き合った視点が近年のayuらしい。
041 LOVE
生きることは自分の手で選択をし続けることだから、周りになんと言われようと心は揺るがないと歌う、ザクザクしたギターが効いたヘヴィなロック・ナンバー。パナソニック「D-snap/D-dock」のTV-CFソングとして起用された。
05It was
彼女と別れ一人残された「僕」の、いなくなってしまった彼女への忘れられない想いを綴ったミディアム・ナンバー。シンプルなサウンドにより、ヴォーカルがストレートに聴こえてくる。それがとても切なく、胸がキュンとなるラブ・バラードだ。
06LABYRINTH
タイトルは「迷路」「迷宮」の意。雪景色が似合うキラキラしたサウンドのインスト・ナンバー。混沌という意味の「迷路」というよりは、目の前に何もなく、どこへ行ったらいいのか分からないという喪失した「迷路」のように感じられる。
07JEWEL
欲望と汚れが渦巻く中で、「自分が道に迷わないで歩けるのは、純粋で無防備に隣で眠る『君』がいるから」と歌うラブ・ソング。ピアノの音色と優しげな声が心地いい。パナソニック、デジタルカメラ「Lumix FX07」のTV-CFソング。
08momentum
ドラマティックに展開していくサウンドの上で、「君を愛した日々は 僕の最後の奇跡」だと歌う、胸が締めつけられるほど切ないウィンター・ラブ・ソング。失恋というよりは、お互い想いあっているのに叶わない恋を歌っているようだ。
09taskinst
tasukuが手がけるインスト・ナンバー。柔らかく優しげなミディアム・テンポのサウンドと、一転してディストーションの効いたギターが印象的なロック・サウンドが交互に繰り返され、幻想的な空間を作り出している。
10Born To Be...
日本テレビ系『トリノ五輪』テーマ・ソング。2004年以降のayu作品で顕著に見られるようになった、力強く希望を歌い上げる作品。アフリカ大陸を思わせる太鼓のリズムや重厚なコーラスが、楽曲をまばゆく演出している。
11Beautiful Fighters
コミカルなプログラミング音とチア・リーダーのフット・ステップで、仕事や恋愛に邁進する女性のイメージを表現した、先鋭的な女性へのメッセージ・ソング。パナソニックSDオーディオ「D-snap」TV-CMソング。
12BLUE BIRD
青い空と白い砂浜をモチーフにした、爽やかな夏にふさわしい南国の香りが漂うナンバー。センシティヴな若者の癒しと旅立ちを歌った、まさに“あゆ”らしいポップスとなった。ゼスプリ「ゴールドキウイ」CMソング。
13kiss o' kill
一人で悩んでいる人の心を優しく溶かす、涙を流している人の肩にそっと手をかけてくれるような温かさにあふれたミディアム・ナンバー。「ありのままでいいよ 受け止めていくから」という言葉に救われ、勇気づけられる人も多いはず。
14Secret
アルバム『Secret』の最後を飾る、しっとりとしたミディアム・ナンバー。居場所が欲しいと歌う浜崎の声は、とても儚げで切ない。詞を読むにつれ、タイトル名は「秘密」ではなく、「いつわり」という意味だということが分かる。
[Disc 2]〈DVD〉〈video clip〉
01Startin'
02Born To Be...
03BLUE BIRD
04Beautiful Fighters
05JEWEL
061 LOVE
07momentum
08Startin'
09Born To Be...
10BLUE BIRD
11Beautiful Fighters
12JEWEL
131 LOVE
14momentum