ミニ・レビュー
上り調子のサード・アルバムは、ここのところのジャニーズのご多分に漏れずEDM調で始まるも、聴き進むと正調の歌謡曲やR&Bが入れ子になってる心憎さ。「20-Tw/Nty-」では複雑なハーモニーも聴かせるなど、細かい趣向があなどれない。あどけなさを残した(ように撮ってる?)ジャケ写に、ギャップ萌え〓
ガイドコメント
2015年3月11日リリースの3rdアルバム。「King&Queen &Joker」「男 never give up」「君にHITOMEBORE」といったシングルのほか、ソロやSexy Boyz、Sexy 松の曲も収めた多彩な一枚。
収録曲
01Sexy Power3 (Introduction)
3rdアルバム『Sexy Power3』のオープニングを飾る2分強ほどのインストゥルメンタル。4つ打ちのビートを軸に近未来的なサウンドスケープを構築。スピード感や疾走感あふれる展開で、ワクワク満点の内容だ。
02マワレ ミラクル
テクノ・ポップ風のサウンドが心地よいアップ・チューン。初めて見た瞬間から恋に落ちた君との輝く未来を歌ったラヴ・ソングで、流れていきがちなテクノ・ポップ調のアレンジのなかでもしっかりと恋のときめきを表現するヴォーカルが見事。
03Hey you!
三浦徳子が作詞を手がけたアッパーでロッキンなパーティ・チューン。“君はハンバーガーでボクはスウィーツ”など、なかなか噛み合わない二人の恋模様を描いた歌詞がユニーク。“Hey you!”のサビのフレーズもキャッチーで、キュートな魅力が満載。
04君にHITOMEBORE
8枚目のシングルはテレビ朝日系ドラマ『黒服物語』の主題歌。クラップやギターのカッティングを交えつつ、ちょっぴり妖しげともいえる大人っぽいサウンドが魅力。ひとめぼれをしながら、なかなか想いを告げられない切ない胸のうちを歌う。
05Black Cinderella
中島健人のソロはギターをサンプリングしたスタイリッシュなサウンドで攻めるダンス・チューン。12時までで帰ってしまう“Black Cinderella”に翻弄される男心を描いた歌詞はかなりセクシーで、甘いヴォーカルとのギャップがたまらない。
06好きだよ
どストレートなタイトルにドキッとさせられる佐藤勝利のソロ。ブリブリなホーンを配したファンク/ラテンな味付けの王道アイドル・ソングといった趣で、“返事は 返事は……”など単語を繰り返すサビはクセになる中毒性を持っている。
0720-Tw/Nty-
菊池風磨のソロ曲で、ピアノを中心とした儚げなトラックに乗せて歌うR&B調のバラード。彼ならではの低めのトーンで紡がれるのは、大切な人との別れを思わせる切ない物語。要所でファルセットで抜くヴォーカルワークも巧みで引き込まれる。
08トラフィックジャム (Sexy Boyz&Sexy Show)
弟分であるSexy Boyz&Sexy Showが歌うのは、軽やかなギターのカッティングとブラスで突き進むポップ・ナンバー。久々の休日に二人で行くドライブデートでの、助手席に座るキミに見とれる姿など、キュートな魅力が満載。
09桜咲くColor
ひらひらと舞う桜の花びらを自分たちの想いとワクワクするようなサウンドとともに“恋を重ねよう”と歌う、“セクゾン流さくらソング”とでもいうべきアップ・チューン。4つ打ちで性急に走るビートが前のめりの青春を表わしているようだ。
10男 never give up
“男!男!男!”という冒頭のフレーズに驚かされる7枚目のシングル。ファンキー・テイストで一気に走り抜けるパーティ・チューンで、サビでの爽快感は抜群。すべてにチャンレジするんだ、くじけないで王道を行こうと、思いっきり背中を押してくれる。
11ディア ハイヒール
中島健人のソロ曲は、ピアノと歌のしっとりとした導入に引き込まれる儚げなバラード。ハイヒールというモチーフを巧みに使って年上の女性を思って苦悩する姿を描いた、どこか禁断の恋をも想起させるストーリーだ。ファルセットを多用したヴォーカルが胸に響く。
12まだ見ぬ景色
超大作アドベンチャー映画のような壮大なサウンドが印象的な佐藤勝利のソロ・ナンバー。英語を多めに使った歌詞は、どんな場面でも前に向かって突き進んでいけという力強いメッセージ。少し幼げなヴォーカルとのギャップにグッとくる。
13Party up!
菊池風磨のソロは、EDMっぽいアプローチで攻めた軽薄かつワイルドなダンス・ナンバー。コール&レスポンス風なフレーズや“ワルめ”なラップなど、英語詞を中心に、ひたすら煽りつつグイグイと上げていく。
14一歩ずつ〜Walk On The Wild Side〜
ルー・リードの名曲としても知られるフレーズをサブタイトルに配した壮大なバラード。今より強くなるために険しい道を一歩ずつ歩いて行こうという、彼らの想いをそのまま歌にしたかのような岩里祐穂の歌詞がじんわりと響く。
15King&Queen&Joker
6枚目のシングルは、とびっきりカラフルかつポップなサウンドで彩ったアッパー・チューン。トランプをモチーフとした“君(=Queen)”と“僕(=King)”の恋物語。ファンタジックな世界を爽快感のあるサウンドで駆け抜ける。
16Single Medley〜3rd Year Anniversary〜
デビュー曲「Sexy Zone」から「君にHITOMEBORE」までのシングル曲を一気に楽しめるメドレー。とはいえ、リリース順というわけではなく、美味しいところを繋いでいく構成。振り幅は豊かだが、爽快な曲は抜群に映える。