ミニ・レビュー
2004年6月に発売された1作目が『オリコン』10位に入り、注目度が高まっている彼らのセカンド・ミニ。吹っ切れたかのようなスピード・ナンバーが大半を占め、直情的なロックが満喫できる。反面、曲の展開力も起伏に富み、心に訴えかける“影”のあるしたたかさ。
ガイドコメント
2ndミニ・アルバムは、ファン待望のストレートなパンクが炸裂する必聴盤。新曲3曲のほか、コンピ収録曲の新ヴァージョンや名曲「OVERJOYED」も収録。5曲とも疾走感満点だ。
収録曲
01Recall
爆走するギターが駆け抜けていく2分半の疾風。直球でど真ん中をブチ抜くメロコア・サウンドは破壊力満点かつキャッチーなメロディで、キッズたちの心をつかみまくり。即効性の高いロックンロールは病みつきになる凄まじさだ。
02share
緩急のついた構成で聴かせる一曲。へヴィでありつつも表情豊かなメロディと、時折ハッとするほどの美しさを見せるギターのアルペジオが胸の奥を刺激する。アグレッシヴなようで、どこかほろりとさせる切ないサウンドが魅力だ。
03put feeling into the shadow (Four Seasons Ver.)
垂直に叩きつけられるビートと野太いベース・ラインの硬いリズムの地盤の上を、ギターとヴォーカルがギュンギュン突っ走っていくスピーディなメロコア・パンク・チューン。短いながらも、それだけ凝縮されたパワーが爆発している。
04The ones who seek
どこを取ってもグッド・メロディでグッド・ヴァイブスなメロコア・パンクが弾ける爽快なナンバー。若さと青さに満ちあふれたサウンドは、未来と希望を勝ち取る輝きに包まれているといっても過言ではない。
05OVERJOYED
スティーヴィー・ワンダーの名曲をカヴァー。アコースティック・ギターのサウンドを絡めることでメロディの良さを際立たせ、単なるパンク・アレンジに終わらせない手腕は流石。原曲のテイストを残しつつ、自分たちの色を盛り込んだ見事な出来だ。