ミニ・レビュー
繊細かつダイナミックなヤルヴィの指揮でショスタコーヴィチの傑作「森の歌」が現代に蘇った。魂を高揚させる迫力ある合唱と精緻な管弦楽が混交して壮大な伽藍を形作る。指揮界の英傑ならではの逸品。劇的展開に息を呑む「ステパン・ラージンの処刑」も名演だ。★
ガイドコメント
パーヴォ・ヤルヴィ指揮エストニア国立交響楽団によるショスタコーヴィチのカンタータ「森の歌」ほかを収録したアルバム(2012年録音)。ヤルヴィの丁寧できめ細かいアプローチにより、これまでにない切れ味のある作品として見事に描き上げられている。
収録曲
ショスタコーヴィチ:
01カンタータ (バラード)「ステパン・ラージンの処刑」op.119
02カンタータ「我が祖国に太陽は輝く」op.90
03オラトリオ「森の歌」op.81
演奏
パーヴォ・ヤルヴィ指揮 エストニア国立交響楽団 エストニア・コンサート合唱団 ナルヴァ少年合唱団 コンスタンティン・アンドレイエフ(T) アレクセイ・タノヴィツキ(BS)