ミニ・レビュー
ウクライナの作曲家シルヴェストロフの摩訶不思議なる夢幻世界。まどろみ彷徨うような静けさの中から、モーツァルトやらシューベルト、どこか聴き知った親しげな旋律が浮かび上がり、どこへ向かうでもなくふわと揺れて佇んで、世ならぬ甘やかさに誘いこむ。その危うくも抗いがたく沁みてくる快に酔う。★
収録曲
シルヴェストロフ:
012つのディアローグとあとがき (ピアノと弦楽オーケストラ版) (シルヴェストロフ編)
02弦楽オーケストラのためのセレナード (V.カラパチョフへ)
03別れのセレナード (I.カラビツへ)
04沈黙の音楽 (マンフレート・アイヒャーへ)
05使者-1996 (ラリッサ・ボンダレンコへ) (ピアノと管弦楽、シンセサイザー編)
06記憶の瞬間 (とき)2
演奏
ドミトリー・ヤブロンスキー指揮 キエフ・ヴィルトゥージ (1)(5)(6)イリーナ・スタロドウブ(P)
録音
(1)〜(3)2016.2 (4)(5)2016.5 (6)2016.7