ガイドコメント
デビュー曲「How?」から「一人ジェンガ」まで、2000〜2003年に発表した全シングルA面曲を収録したベスト。4年間の軌跡をたどるのに最適。CD2枚+DVDの限定BOXも同発。
収録曲
01How?
インディ時代の1stシングル。アコースティック・ギターに伸びやかな歌声で歌う、切ないバラードだ。その後連発されるCMタイアップとなるシングルとは違いキャッチーさは控えめだが、当時22歳とは思えない実力を感じさせる。
02B'coz I Love You
メジャー・デビュー・シングルで、当時話題になっていた椎名林檎に次ぐ女性ロック・ヴォーカリストとして一挙に注目を集めた。ぐいぐい引っ張るギターにキャッチーなメロディが鮮烈だった。率直な女の子の恋心を歌った歌詞がキュート。
03My Sweet Darlin'
2000年7月発売のヤイコのメジャー2ndシングルで、ニコンのCFソングにもなった曲。キャッチーでポップな曲で、“だ〜りんだ〜りん〜”というサビ部分は子供でも歌えるくらいに浸透した。
04I'm here saying nothing
2001年発表のメジャー3rdシングル。アコースティック・ギターを駆使したアイリッシュ・トラッド風のサウンドに乗せたミディアム・テンポの曲だ。喉の奥を震わせるような歌声が切なさをいっそう伝える。
05Look Back Again
2001年6月発表の4thシングル。デビュー当初はガンガンのロックを鳴らしていたが、本作はヤイコの素顔が垣間見れるような、キュートなポップ・ソングに仕上がっている。資生堂「ピエヌ」CM曲。
06Over The Distance
2001年6月に両A面扱いでめちゃめちゃポップな「Look Back Again」と同シングルに収録された。ピアノの響きも切ない、ミディアム・テンポのバラードだ。JALのキャンペーン・ソング。
07Buzzstyle
激しいギター・リフが利いている5thシングル。アップ・テンポなのだが、メロディが少しばかりアイリッシュ・トラッド風味を感じさせる爽やかな曲だ。2ndアルバム『Candlize』にも収録。
08Ring my bell
メジャー6thシングルは爽快感あふれる優しいポップ・ソング。元気いっぱいのヤイコもいいが、こうしたトラッド感のある柔らかい歌でも、彼女の歌のすばらしさが際立つ。
09アンダンテ
2002年7月の7thシングル。シングルではポップ・ソングやアコースティカルに聴かせる曲が続いていたが、この曲で疾走感あふれるロックなヤイコの健在振りを披露。恋するパワーを感じさせるかっこいい曲だ。
10未完成のメロディ
マイナー調のミディアム系ナンバー。ギターの音がゴリゴリと鳴り、ヤイコ自身も力強く歌う、いわゆるロック的なサウンドだが、独特のメロディが哀愁すら漂わせている。
11孤独なカウボーイ
9thシングルはTVドラマ『伝説のマダム』の主題歌。ピアノの旋律も、ストリングスのアレンジも印象的なバラードで、歌もそれまでの元気なイメージとは異なり、大人の表情を見せている。
12一人ジェンガ
2003年9月リリースのメジャー10thシングル。ゴリゴリのロックもアイリッシュ・トラッド風味もなく、ここで流れるのは昭和歌謡を感じさせるビートの効いたサウンド。ヤサグレ・モードの歌もなかなかのもの。