ザ・ダットサンズ / スモーク・アンド・ミラーズ

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ザ・ダットサンズ / スモーク・アンド・ミラーズ
CD
ミニ・レビュー
2002年にニュージーランドのケンブリッジで結成された4人組の3作目。ハード・ロックやヘヴィ・メタルからの影響を公言しているだけあって、エッジの利いたキャッチーなギター・リフやシンガロングなサビなど、随所にちりばめられたツボが刺激的だ。
ガイドコメント
ニュージーランド出身の4人組ロックンロール・バンドの3rdアルバム。レッド・ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズを迎えて制作された前作の経験をベースに、よりパワーアップしたサウンドを聴かせてくれる。
チャート
  • TOWER RECORDS 渋谷 アルバム総合
    37位 (2006/9/25)
  • TOWER RECORDS ロック&ポップス アルバム
    14位 (2006/9/25)
収録曲
01WHO ARE YOU STAMPING YOUR FOOT FOR?
いらだちから足を踏み鳴らす様と音楽に合わせて足を踏み鳴らす様と、聴き方次第でどちらとも解釈できそうな曲。まさに踏み鳴らすようなドラミングがパワフルなスピード感ある曲で、滑空するようなオルガンも印象的。
02SYSTEM OVERLOAD
へヴィでパワフルなスタイルは従来どおりだが、驚かされるのは80年代ニューウェイヴを彷彿とさせるシンセサイザー・サウンドの導入。それにより過去の彼らの作品にはないポップでエキセントリックな魅力が加わった。
03WAITING FOR YUOR TIME TO COME
どこか東洋的な香りが漂ってくるハード・ロック・ナンバー。レッド・ツェッペリン×ザ・フーとも形容される曲調に、シンセサイザーで大陸的なスケール、E-ボウで幽玄なニュアンスを加えている。新境地開拓に成功した曲だ。
04STUCK HERE FOR DAYS
従来のへヴィなロック・スタイルにアコースティック・ギターやスライド・ギターを収まり良く採り入れた意欲作。新しい要素を取って付けたような結果になることなく、地に足の着いたブルージィな味わいを出している。
05MAXIMUM HEARTBREAK
短いサイクルで輪転するギター・リフが要所で象徴的に鳴る軽快なロックンロール・ナンバー。女性歌手ふたりを起用した快活なコーラス・パートが、これまでの彼らの作品にはなかった魅力的なR&Bテイストを加えている。
06ALL ABOARD
ゲストで起用した女性歌手ふたりの生命力あふれる歌唱を前面に配した、土臭さあふれるゴスペル・ブルース。どっしりと構え、ゆったりと展開される曲調に、生き生きと歌うようなスライド・ギターの旋律も映えている。
07SUCH A PRETTY CURSE
前のめりな細切れリズムと♪アアアア〜と歌うコーラスが面白い、これまた新機軸となるビート・ナンバー。従来のハード・ロック・サウンドを脇役に、キャッチーでエキセントリックなサウンドが見事に主役を務め上げる。
08BLOOD RED
初めて聴くダットサンズ作品がこの曲なら、彼らをイギリスのバンドだと勘違いしてしまうかもしれないビート・ナンバー。ウェットでメロディアスな要素を打ち出した曲調は、歌い上げ系のサビを筆頭に全編がキャッチーだ。
09EMPEROR'S NEW CLOTHES
タイトルはアンデルセン童話『裸の王様』の原題。“右へならえ”の人生観を否定していると思わしき内容の歌詞だ。前作までの路線を継承したリフ全開のハード・ロック・ナンバーは、サビのコーラス・ワークがキャッチー。
10TOO LITTLE FIRE
うねるような3連リズムを使った9分近い大曲。プログレッシヴ・ロックに通じるスケールさえ感じさせるパワフルな曲調は、女性ヴォーカルを大々的にフィーチャーするなど、冗長さを感じさせない工夫が随所に施されている。
11TINY BLUNDERS & STOLEN THUNDER
アコースティック・ギターやスライド・ギターの使いっぷりにレッド・ツェッペリンの面影が感じられるロック・ナンバー。ブルージィで牧歌的な一面とハードでアグレッシヴな一面とがメリハリ巧みに背中合わせになった曲だ。
12DON'T SHINE YOUR LIGHT ON ME
終始リラックス・ムードを漂わせたブルース・ナンバー。『スモーク・アンド・ミラーズ』で新機軸としてお目見えしたスライド・ギターが、この曲ではいっそうダウンホームな質感で鳴っている。スタジオ・ライヴ録音。
13KICK & A BANG
前史から近代に至るまでのハード・ロックの歴史を数種類のキャッチーでメタリックなギター・リフを弾き分けることでざっくばらんに表現しているような小品。ロックの伝統的趣向がたっぷりと詰め込まれている作風だ。
14SKY IS FALLING
1分22秒の短さでエネルギッシュに歌い倒すパンキッシュな小品。オルガンがフィーチャーされているゆえの錯覚なのか、ストラングラーズの作品を知っている耳には彼らのカヴァーを聴いているような気分になるかも。
15ONE EYE OPEN
ワルツのようにゆるやかなテンポで展開される6分間超えの作品。原始的なまでにシンプルな打撃を繰り返すドラミングや伸びたりひずんだりファズったりするギターなどを駆使し、実験的で幻惑的な世界を演出している。
(11)(12)(13)(14)(15)ボーナストラック
封入特典
  • 解説・歌詞・対訳
アーティスト
  • ザ・ダットサンズ
    1995年、ニュージーランド・ケンブリッジ出身のルドルフ・デ・ボースト(vo、b)、クリスチャン・リビングストーン(g)を中心に結成。2000年、シングル「Super Gyration」をリリース。メジャー・デビュー前に英『NME』誌の表紙……
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