ミニ・レビュー
フランス近代音楽やジャズといった特定の音の印象が強いサクソフォン。むしろだからこそ未踏の音世界の可能性がある。現代日本人作曲家の独奏作品を集めたこのアルバムは、さまざまに新しい試みが充填されて、発見の面白さに満ちている。楽器の可能性を切り拓く活動に積極的に取り組む大石の演奏が見事だ。★
収録曲
01スペル・ソング-呪文のうた- (細川俊夫)
02Initial S (酒井健治)
03水の影 (西村朗)
04SAKANA (藤倉大)
05残り火 (高橋悠治)
06禁じられた煙 (湾岸通りバラード) (杉山洋一)
07一人ぼっち (野平一郎)