ガイドコメント
韓国の男性6人組グループ、BEASTの日本デビュー・アルバム。ヒット曲「SHOCK」「BAD GIRL」の2曲や2011年8月公開の映画『シャンハイ』のイメージ・ソング「FICTION」の日本語ヴァージョンを収録している。
収録曲
[Disc 1]
01FICTION (JAPANESE VERSION)
別れを受け止めきれず、君を放さないと叫び続ける男を歌うクラブ・ダンサー。紙にペンを走らせる効果音を採り入れて、望みでしかない幸せな二人の物語(=フィクション)を想う男の虚しさを巧みに描写。歌唱もどこかはかなげに響く。
02BAD GIRL (JAPANESE VERSION)
君のことをどんなに考えても叫んでもその声は届かない……離れていく君への未練を歌う日本2ndシングル。悲しげなストーリーだが、サウンドはファンキーなエレクトロといった90年代風のクラブ・ダンサー。陰湿さを消し去って、キャッチーに仕上げている。
03SHOCK (JAPANESE VERSION)
日本デビュー・シングル。「BAD GIRL」同様に離れていく相手への未練ソングで、毎日毎夜ショックだ! と苦しみを叫ぶキャッチーなコーラスが印象的。沈んだ表情ではなく、強い情感に重きを置いたパワフルでダンサブルなナンバーだ。
04MYSTERY (JAPANESE VERSION)
変態的なビートと吸いつくような高音を組み合わせた、抑揚が激しいクラブ・エレクトロ。笑い合ってたと思えば目も合わせない……。身勝手な女の振る舞いに振り回され戸惑う男の“ミステリー、ミステリー”と嘆き叫ぶ声が響く。
05スム〜息〜 (KOREAN VERSION)
バキバキなテクノ・ビートで展開するエレクトロ・ダンサー。相手への複雑な想いにさいなまれ、自分自身を見失うほど息苦しくなる心境をたきつけるように歌う。ため息で幕を開けるイントロや伸びやかで悲しげな歌唱をみせる終盤の“I don't know〜”も印象的。
06BEAUTIFUL (KOREAN VERSION)
君以上に美しい人なんていないよ! とノロケを炸裂させるラヴ・ソング。シンセを強調した比較的硬質なエレクトロなサウンドだが、ラヴリーな詞世界と歌唱によって快活な幸福感あふれるクラブ・アッパーへと昇華している。
07ピガ オヌン ナレン〜雨が降る日には〜 (KOREAN VERSION)
もう終わってしまった二人で過ごした時間を思い出させる雨の日への恨み節。哀しげに爪弾かれるギターのループとファルセット使いのヴォーカル&虚しさを吐露するラップが沁みる、メランコリックなミディアム・チューンだ。
08V.I.U (VERY IMPORTANT U) (KOREAN VERSION)
風を切り駆け抜けるようなエレクトロ・ダンサー。“君が好きだ”をとことん詰め込んだラヴ・ソングで、ピュンピュンと矢継ぎ早に放たれる“アイ・ラヴュ、ヴュ、ヴュ……”のフックは、君への想いを光速で伝えるビームのようだ。
09VIRUS (KOREAN VERSION)
憎まれても無視されても傷つけられても、君がそばにいればそれだけでいい……。悩ましく狂おしい君への愛を“ウイルス”と描写したミディアム・スロー・チューン。濃艶なムードでジワジワと包み込むようなラヴ・バラードだ。
10YOU (KOREAN VERSION)
僕を愛してほしい、僕は君しかいないんだという強烈なアプローチで綴られるラヴ・ソング。まばゆい陽射しのような温かいサウンドに包まれながら、“サラヘジョヨ”(愛して)と情熱的に歌うミッドだ。ラップも一見クールに決めてるようだが、どこか照れ気味な気配も。
11FICTION (ORCHESTRA VERSION) (JAPANESE VERSION)
君がいないことを嘆き、叶わぬストーリーを思い描く男を歌うクラブ・ダンサーのオーケストラ・ヴァージョン。原曲のエレクトロ色を抑えた繊細で物憂げなアレンジにより、胸をえぐるような歌唱を引き立てている。映画『シャンハイ』日本イメージ・ソング。
12ムジゲ〜虹〜 (KOREAN VERSION)
福山雅治『THE BEST BANG!!』アジア盤収録曲となる、福山「虹」のカヴァー。ギターを軸とした柑橘系の味わいのミディアム・ロックで、爽やかな色気のヴォーカルとラップ・パートでBEASTらしさを演出している。
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