ミニ・レビュー
スティングは20年以上にわたり、ダウランドに魅せられているのだとか。ダウランドを、なかなか権威に認められなかったロックな音楽家ととらえれば、彼の感性とも響きあう。スティングはそのままの発声。いろんな意味でロックな古楽演奏。新しいロックと言えるかも。
ガイドコメント
2003年の『セイクレッド・ラヴ』以来となるオリジナル・アルバム。エリザベス朝時代の作曲家、ジョン・ダウランドの作品を基調に、リュート演奏のみを伴奏としたヴォーカル曲やインスト、ダウランドの手紙の朗読などを聴かせる。
収録曲
ジョン・ダウランド:
01ウォルシンガム
02あのひとは言い訳できるのか
03「公正なる閣下…」ロバート・セシル卿への手紙
04流れよ、わが涙 (ラクリメ)
ロバート・ジョンソン:
05あなたは見たのか、輝く百合を
ジョン・ダウランド:
06「…かつてジョンソン氏が亡くなられた折…」ロバート・セシル卿への手紙 (続き)
07いと高貴で偉大なるデンマーク王クリスチャン4世のガリアード
08一番低い木にも梢はある
09「…私の望むように…」ロバート・セシル卿への手紙 (続き)
10ご婦人用の見事な細工物
11「…そこから私はヘッセン方伯のところへ行きました…」ロバート・セシル卿への手紙 (続き)
12ファンタジア
13来たれ、重い眠り
14失われた希望のファンシー
15「…またそこから私はイタリアをぜひ見たいと思い…」ロバート・セシル卿への手紙 (続き)
16さあ、もう一度
17つれないあなたは私の心から
18「…出発したあとで私は…」ロバート・セシル卿への手紙 (続き)
19もう泣かないで、悲しみの泉よ
20ウィロビー卿ご帰館
21晴れていても曇っていても
22「…スペインの王様が来年の夏に…」ロバート・セシル卿への手紙 (続き)
23暗闇に私を住まわせて
演奏
スティング(VO) エディン・カラマーゾフ(LUTE)