ミニ・レビュー
通算5作目となるシングル。ツアーで培ったバンド感を大切にしながらもアレンジは練り上げられ、広がりと奥行きのある立体的サウンドを作り出す。勢いを感じさせながらも、どこか愁いのあるメロディは禿筆もの。完成度の高さとバンドの充実を物語る。
ガイドコメント
「Missing」から1年ぶりの5thシングル。精力的な活動で知られるエモ/パンク・バンドの彼らが、本作ではライヴ感覚、というより“バカ騒ぎ”と呼ぶにふさわしい勢いを見せてくれる。
収録曲
01Space Sonic
2005年12月にリリースされた5thシングル。しばしば洋楽アーティストと間違われるサウンド、そしてネイティヴな英語詞はさらに進化。ハードでかっこいいドラムスに、どこか切ないギターのメロディが胸を打つ。
02Stereoman
昨日までのイヤな自分と簡単に決別できない、そんな考え方にうんざりするという歌詞内容。情けないけれど、リアルな若者の心情をストレートに歌ったリアル・ロック・チューン。次第に盛り上がる構成がエルレらしい。
03Mr.Feather
5thシングルのカップリング3曲目。ギターの弾き語りのような静かな調子を軸に、時折ロックに変調するというスタイル。ミスター・フェザーの他にもさまざまな人格を取り上げては質問をぶつける歌詞も楽しい。