ガイドコメント
生まれつき盲目ながら、驚異的な声とギターのパフォーマンスでデビューしたラウル・ミドンの1stアルバム。アリフ・マーディン、ジョン・マーディンによるプロデュースでスティーヴィー・ワンダーら豪華ゲストも参加。
収録曲
01STATE OF MIND
盲目のギタリストとして注目を集めたラウル・ミドンの1stアルバムのオープニング・タイトル・ナンバー。空間を切り取るような鋭いギターの旋律と、深く味わいのあるヴォーカルに、R&B好きは間違いなくノック・アウトされるはず。
02IF YOU'RE GONNA LEAVE
手遅れになる前に恋人との仲を取り戻したい、という切ない感情が込められたラブ・ソング。感情のこもったアコースティック・ギターの音色と心に染み込むような歌声が、聴き手の心を鷲掴みして揺さぶる美しい楽曲。
03KEEP ON HOPING
生きる活力にあふれた、まるで跳ねるようなギターの旋律が、聴き手をハッピーな気持ちにさせるポップ・ナンバー。ジェイソン・ムラーズがバッキング・ヴォーカルで参加し、美しいハーモニーを聴かせてくれる。
04MYSTERY GIRL
愛する人に向けて歌ったピースフルなバラード。ソウルフルでありながら、しっとりと落ち着いた彼の歌声の素晴らしさを堪能できる。温かさに包まれるような雰囲気の漂う、大人向けの癒し系ナンバー。
05WAITED ALL MY LIFE
運命の人と信じる恋人に捧げる、ゆったりとしたバラード・ナンバー。アコースティック・ギターと美しいハーモニーで、聴き手の心をゆっくりと揺さぶる。本当に愛する人へ贈りたい、傑作ラブ・ソング
06EVERYBODY
富と名声を盲目的に求める現代人への警告と、自分が自分であることに対する深い喜びが込められたメッセージ・ソング。力強いヴォーカルで訴えるように歌う彼の魂の波動が伝わってくるようだ。
07EXPRESSIONS OF LOVE
ゆったりとしたメロディと優しいヴォーカルが聴き手の心を癒すピースフルな楽曲。彼と同じく盲目のアーティストであり、彼が敬愛して止まないスティーヴィー・ワンダーがハーモニカで参加している。
08SITTIN' IN THE MIDDLE
グルーヴィなアコースティック・ナンバー。口でトランペットの音を出す「ヒューマン・ホーン」を披露している。彼が大きな影響を受けたと公言するダニー・ハサウェイを歌詞に登場させ、リスペクトを示している。
09SUDDENLY
優しい陽光が差し込む午後のひとときを連想できるような、ゆったりとしたバラード・ナンバー。啓示を受けたかのようなスピリチュアルな歌詞と穏やかなメロディが、心にゆったりと染み込んでいく。
10NEVER GET ENOUGH
無情な現実を嘆きつつ、それでも愛を失いたくないという彼のポリシーが込められたソウルフルな楽曲。フラメンコを思わせる情熱的なギターのカッティングと、それに乗ったエモーショナルな歌声に心を揺さぶられる。
11SUNSHINE (I CAN FLY)
柔らかいギターの音色が印象的なフォーク調の楽曲。心の平和こそが現実の平和に繋がる、という少々古くさいメッセージも、盲目の彼が歌うからこその説得力を持つ。バック・バンドとの絡みも見事な、いかにもライヴ映えしそうな楽曲。
12I WOULD DO ANYTHING
ジャズ、ソウル、ロックはもちろん、民族音楽までもまとめて飲み込んでしまったかのような、ジャンルレスなエモーショナル・チューン。掻き鳴らされるギターと打楽器の音色からは、アフリカの大地を連想できる。
13ALL IN YOUR MIND
アルバムの最後を飾る、落ち着いた雰囲気のピースフルなナンバー。他の曲に比べて抑え気味なギターの旋律と優しいヴォーカルに癒される。曲に込められた内面的なテーマは、確実にリスナーの心へ届くだろう。
14DEVIL MAY CARE
ボブ・ドローによるジャズのスタンダード・ナンバーをソウルフルに歌い上げた傑作カヴァー。抑えめのヴォーカルは、思わず涙が出るほどに美しい。ラウル・ミドンというアーティストの懐の深さが感じられる。
仕様
CDエクストラ内容:ステイト・オブ・マインド (ミュージック・ビデオ)〜サンシャイン (アイ・キャン・フライ) (ミュージック・ビデオ)