ミニ・レビュー
聴き出したら面白くてやめられない。珍しくも歌とポリフォニックなスタイルを聴かせる“テヒリーム”、いかにもの痛快なミニマルを聴かせるオーケストラ作品。どちらも楽しく聴ける素晴らしい作品だが、それをキレとノリ良く伝えるレーウやティルソン・トーマスらの手腕が抜群である。
ガイドコメント
ライヒが80年代に残した2作品を収録。自らのルーツであるユダヤを意識した「テヒリーム」とオーケストラを使ってドラマを構築した「3つの楽章」と、ミニマルをベースに新たな展開をみせていた彼の技が光る。
演奏
(1)ラインベルト・デ・レーウ指揮 シェーンベルク・アンサンブル ハーグ・パーカッション・グループ バーバラ・ボーデン,タニー・ウィレムスタイン(S) イヴォンヌ・ベンスホップ,アナンダ・ゴウド(MS) (2)マイケル・ティルソン・トーマス指揮 ロンドン交響楽団 ニール・パーシー,サイモン・キャリントン,レイ・ノースコット,フランク・リコッティ,クライヴ・マラバー(PERC)