ミニ・レビュー
ベーム&ウィーンpo.が75年来日時に残したライヴ録音。TVでも放送された熟年ファンには著名な公演で、この指揮者の晩年の姿が彷彿と蘇る。老齢のゆえか緩徐部分の速度感に焦れる部分もあるが、余計な身振りを排したガシと明快な響きと音の運びは「火の鳥」のような曲でも意外なほど違和を感じさせない。
ガイドコメント
20世紀を代表する巨匠指揮者、ベームが手兵であるVPOとともに行なった1975年の来日公演の模様を収録。ストラヴィンスキーのバレエ組曲「火の鳥」やブラームスの交響曲第1番など、ダイナミックで鮮烈な演奏を展開する。
収録曲
01バレエ組曲「火の鳥」 (1919年版) (ストラヴィンスキー)
02交響曲第1番ハ短調op.68 (ブラームス)
03ワルツ「美しく青きドナウ」op.314 (J.シュトラウス2世)
演奏
カール・ベーム指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団