ミニ・レビュー
デビュー5周年を記念してリリースされたベスト・アルバム。ほぼリリース順に収録曲を並べ初心者にも親切な構成と、躍動感のあるリズムに妖艶なメロディを聴かせるナンバーの数々。とりわけ、二人のみずみずしい色気をおびたヴォーカルはゴージャスの一言に尽きる!
ガイドコメント
結成5周年となる2007年発表のベスト・アルバム。「夢物語」「×〜ダメ〜」「SAMURAI」などのシングル曲はもちろん、それぞれのソロ・ナンバーも収録。彼らの成長の様子がたどれる一枚だ。
収録曲
01Overture
タッキー&翼デビュー5周年記念アルバム『タキツバベスト』の冒頭を飾るイントロダクション。アンビヴァレンスなチップ音の大群をかき分けるように聴こえるふたりのアドリブが高揚感&期待感にあふれ、ドラマティックなテンションに盛り上げてくれる。
02True Heart
2002年発表のデビュー・ミニ・アルバム『Hatachi』のオープニング・ナンバー。エリック・クラプトンのようなギターが立ったサウンドにのせ、しっとりとバラードを聴かせる。英語詞ヴァージョンもあり。
03キ・セ・キ (滝沢秀明)
滝沢秀明ソロ名義曲。オルゴールのように透明感のあるメロディや時折奏でられるクラシックなハープの調べが、タッキーのやさしいヴォーカルを引き立てるバラード。甘くキャッチーなコーラスも乙女心にグッとせまる。
04Get Down (今井翼)
今井翼ソロ名義曲。攻撃的なメロディに一本気でアツいメッセージをのせた、アップ・テンポでカジュアルなポップス。扇情的なストリングスと勢いのあるヴォーカルで少年の繊細さと大人の男のしなやかさを聴かせる、新境地といえるナンバー。
05卒業〜さよならは明日のために〜
彼らの1stシングル『To be,To be,Ten made To be』(2003年)に収録されたナンバー。力強く歌うタキツバに「卒業」という言葉の意味を深く考えさせられる一曲。ゴージャスなオケ・アレンジが感動を呼ぶ。
06夢物語
07One Day、One Dream
1stシングル「To be,To be,Ten made To be」に収録された一曲で、TVアニメ『犬夜叉』のオープニング・テーマ。日本語と英語のダブル・ミーニングを駆使したサビの歌詞に頬がゆるむ。これぞ、アイドル歌謡の王道。
08愛想曲 (セレナーデ)
フラメンコのようなギター・フレーズを盛り込み、起伏に富んだ曲展開に驚かされる2004年11月リリースのシングル・ナンバー。大人びた雰囲気の歌声に、彼らの成長を感じさせる。オリンパス「μ-mini」CMソング。
09仮面
10未来航海
フジテレビ系アニメ『ONE PIECE』エンディング曲の本作は、爽やかで順風満帆なイメージが広がるミディアム・ポップス。本格的なホーン・セクションのアレンジは、伸びやかで透明感のあるふたりの歌声にぴったり。
11Venus
情熱的なラテン・フレイヴァーを満載。派手なホーンの響きと身体を刺激するチャチャのリズム。陽気なラテン・バンドを従え、熱情抱いた2人のシンガーが、昂る感情のまま唄いあげていく。熱情的な気分に満たされる楽曲だ。
12Ho!サマー
13×〜ダメ〜
「Crazy Rainbow」と両A面の8thシングル。歌謡曲風のポピュラリティとワクワク感をたっぷりとまぶしたアッパー・ポップスで、「夢物語」「Venus」の流れをくむダンサブルなビートを十二分に活かした“振り付け”パーティ・ソングだ。
14Crazy Rainbow
フジテレビ系アニメ『ONE PIECE』の8代目主題歌。ノリの良いアップ・ビートなメロディをベースにホーン・セクションやストリングスのアレンジが重なって、おもちゃ箱をひっくり返したような明るくにぎやかなナンバーとなった。
15SAMURAI
クランチの効いたエレクトリック・ギターの鋭角なリフが印象的なハード・ロック・ナンバー。2番への導入部分の意表をつくブレイクなど、CHOKKAKUのセンスのよいアレンジによって、シャープかつワイルドな魅力を存分に引き出している。
16Daydreamer
作詞・藤井フミヤ、作曲・藤井尚之の本作は、ハンサムでブルージィな男らしさの漂うメッセージ・ソング。いつもと違う低めのヴォーカルにさりげないコーラス・ワークが大人っぽく、ラグジュアリーな心地良さを感じさせる。