ミニ・レビュー
チャイコフスキー・コンクールで史上初の女性優勝者となった上原彩子のデビュー・アルバムである。オール・チャイコフスキー、しかも「グランド・ソナタ」をメインに据えた多彩で意欲的な内容だが、演奏のクオリティの高さに比べると演目が今ひとつなのが残念。
ガイドコメント
2002年チャイコフスキー・コンクールのピアノ部門で日本人初、女性としてはコンクール史上初の優勝を成し遂げた上原彩子のデビュー盤。EMIクラシックスからのワールド・ワイド・デビューは日本人初で、話題満載の1枚。
収録曲
01ワルツ嬰へ短調op.40-9
02ユモレスク ト長調op.10-2
03ノクターン ヘ長調op.10-1
04ドゥムカ ハ短調op.59
05瞑想曲ニ長調op.72-5
06ワルツ-スケルツォ イ長調op.7
07ノクターン嬰ハ短調op.19-4
08組曲「くるみ割り人形」op.71a〜パ・ド・ドゥ ト長調 (プレトニョフ編)
09グランド・ソナタ ト長調op.37