ミニ・レビュー
久々に音がしゃきっと立ったオーケストラを聴いた。ロシアの団体のような重量感は望めないが、そのぶん切れ味の良い濃密な響きが堪能できる。あのC.クライバーが振ったらこれに似たような演奏だったかもと思わせる。音質はクリアさが望まれるとはいえ悪くはない。
ガイドコメント
サンタ・チェチーリア音楽院管の音楽監督、パッパーノによる初のチャイコフスキーで、明快かつエネルギッシュな演奏が繰り広げられている。「1812年」は、合唱と軍楽隊を加えたオリジナル版だ。
収録曲
チャイコフスキー:
01幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」op.32
02幻想序曲「ロミオとジュリエット」 (1880年版)
03歌劇「エフゲニー・オネーギン」第2幕〜ワルツ
04歌劇「エフゲニー・オネーギン」第3幕〜ポロネーズ
05序曲「1812年」op.49 (オリジナル版合唱付)
演奏
アントニオ・パッパーノ指揮 ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団 ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院合唱団 (1)アレッサンドロ・カルボナーレ(CL) 国家警察音楽隊
録音
(1)(3)(4)(5)2005.12 (2)2006.7