ミニ・レビュー
シャキシャキした切れの良い音が痛快だ。「白鳥の湖」の最初からスピーディなテンポですっ飛ばす。バレエ音楽だが“踊る”ことを度外視したような演奏。その思い切りがかえって清新な表現を生んでいる。ヤルヴィ家の末っ子は父兄とはまったく違ったタイプで、全体的にエネルギッシュでフレシキブルな仕上がり。
ガイドコメント
クリスチャン・ヤルヴィによる“チャイコフスキー・プロジェクト”の一環としてリリースされるアルバム。クリスチャン本人が新たに選曲・構成した『白鳥の湖』の演奏会用組曲。グシュタード音楽祭管を指揮して、永遠の名曲に新たな姿を浮かび上がらせている。
収録曲
チャイコフスキー:
01バレエ音楽「白鳥の湖」演奏会用組曲 (K.ヤルヴィ編)
演奏
クリスチャン・ヤルヴィ指揮 グシュタード音楽祭管弦楽団 ヴラッド・スタンクレアサ(VN)