ミニ・レビュー
バラード・チューンばかり15曲を収録した企画盤で全曲リマスタリング済み。シングル曲として大ヒットしたものだけではないため、入門盤としても最適だ。バラードとはいえ、パワフルなサウンドの楽曲が多いのは彼ららしいところ。
ガイドコメント
大ヒットを記録したB'z初のバラード・ベスト。名作「いつかのメリークリスマス」をはじめとした代表的なバラード・ナンバーがぎっしりと詰め込まれている。ロック・バンドとしてのもうひとつの一面を垣間見れる。
収録曲
01いつかのメリークリスマス
02ALONE
03今夜月の見える丘に
04HOME
05Calling
06TIME
07消えない虹
95年の8thアルバム、そしてバラード・ベスト・アルバムにも収録された美しいバラード。ピアノ伴奏のみで歌う1コーラス目が特に印象的で、ヴォーカルの切なさが際立っている。やるせなくも前向きな歌詞に癒される。
08月光
哀愁漂うバラードで、92年のアルバム『RUN』に収録された珠玉のナンバー。愛を歌って泣かせる歌詞は、もうこの頃には稲葉の定番だったのだが、この曲の聴きどころは意外と、松本のギターにあったりする。泣きのギター・ソロ、炸裂。
09ハピネス
97年の9thアルバム『SURVIVE』で発表され、バラード・ベスト『The Ballads-Love&B'z-』にも収録された彼らの歴史の中でもピカ一の哀切なバラード。特別な力がなくても、“楽しい歌だけ歌いながら”生きていこうという前向きな力も感じさせる歌だ。
10もう一度キスしたかった
11泣いて 泣いて 泣きやんだら
9thアルバム『SURVIVE』、そしてベスト盤『The Ballads-Love&B'z-』にも収録された、ミディアム・テンポの三連のバラード。サビがとても和風な感じだが、やさしく、ちょっとおかしみを加えた傷ついた女性を慰める歌詞に、ぐっとくること請け合い。
12ONE
26thシングルはアニメ『名探偵コナン』尽くし。1曲目「ギリギリchop」はテレビのエンディング、そして2曲目のこの曲は映画『名探偵コナン 世紀末の魔術師』の主題歌。明るくシンプルなバラードで、子供でも口ずさめそうなところがさすが。
13Everlasting
12thアルバム『GREEN』の中でも人気の高い、甘く切ないバラード。一人の女性と出会って、絆を暖めて、生きていこうという気持ちが込められた、ラヴ・ソング。当然、バラード・ベスト『The Ballads-Love & B'z-』にも収録された。
14GOLD
15SNOW
ミニ・アルバム『FRIENDS II』と、バラードのベスト盤『BALLAD ALBUM』に収められた、アダルト・コンテンポラリーっぽいバラード。ファルセットを効かせたヴォーカルがまた、R&Bを意識したようで興味深い。