ミニ・レビュー
もしかすると吉田拓郎が最高のスピードで走っていた時期の作品で構成された19曲。(1)の今となってはチープなフォーク・ロック調キーボード、(2)のやるせなさ、(6)のホノボノ感、そして(18)の切なさ……。あの日に帰りたい! とマジに思う。ところで「マークII」はどうしちゃったの?
ガイドコメント
メッセージ・ソングの旗手、吉田拓郎の初のハイブリッド・ディスクによるベスト・アルバム。ヒット・シングルを中心に、メッセージ性の高いナンバーばかりをセレクトした、ファン納得の内容だ。
収録曲
01春だったね
02おきざりにした悲しみは
03明日に向って走れ
04旅の宿
05結婚しようよ
フォーク・ソングを一躍メジャーにし、自身のヒットの転機にもなった大ヒット曲。ギターへの愛情たっぷりのカントリー風サウンドが、“結婚しようよ”という詞世界ぴったり。幸福感を内包する希望あふれる一曲。
06夏休み
吉田拓郎の楽曲で最も人気のある曲のひとつ。ギターの哀愁度とメロディの美しさが完璧。「麦わら帽子」「たんぼの蛙」「きれいな先生」と出てくる名詞のすべてが、“夏休み=失われたすべてのもの”を象徴しているようだ。
07僕の唄はサヨナラだけ
08人生を語らず
09今日までそして明日から
10悲しい気持ちで
11伽草子
12我が身可愛く
13元気です
14悲しいのは
15いつか夜の雨が
16シンシア (よしだたくろう&かまやつひろし)
17贈り物
18外は白い雪の夜
19春を呼べ2