ミニ・レビュー
カラヤン没後25周年記念アルバムのひとつ。カラヤンの旧EMIに録音した音源から編集されている。1956年の第九から晩年の84年、ムターをソリストに迎えた「四季」までだ。5〜60年代の颯爽としたカラヤン、晩年の澄み切ったカラヤン、中間の濃密なカラヤンと、三つの顔がチラリと見える。
ガイドコメント
20世紀後半を代表する指揮者、カラヤンの録音からなじみ深い曲目を集めたベスト・アルバム。EMIのアビイ・ロード・スタジオでリマスタリングしたもので、カラヤンはもとより、クラシックの入門としてもふさわしい内容になっている。
収録曲
01セレナード ト長調K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」〜第1楽章 アレグロ (モーツァルト)
02交響曲第40番ト短調K.550〜第1楽章 モルト・アレグロ (モーツァルト)
03「四季」-春〜第1楽章 アレグロ (ヴィヴァルディ)
04楽劇「ローエングリン」〜第3幕への前奏曲 (ワーグナー)
05交響曲第5番ホ短調op.64〜第3楽章 ワルツ (アレグロ・モデラート) (チャイコフスキー)
06バレエ音楽「白鳥の湖」〜情景 (第2幕) (チャイコフスキー)
07ラデツキー行進曲 (J.シュトラウス1世)
08トリッチ・トラッチ・ポルカ (J.シュトラウス2世)
09「ローマの松」〜第1部 ボルゲーゼ荘の松 (レスピーギ)
10「アルルの女」第2組曲〜ファランドール (ビゼー)
11歌劇「カルメン」〜第1幕への前奏曲 (ビゼー)
12歌劇「タイス」〜タイスの瞑想曲 (マスネ)
13交響曲第9番ニ短調op.125「合唱」〜第4楽章 プレスト (ベートーヴェン)
演奏
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 (1)(2)(4)(5)(8)(10)(12)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (3)(12)アンネ=ゾフィー・ムター(VN) (3)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (6)(7)(9)(11)(13)フィルハーモニア管弦楽団 (13)マルガ・ヘフゲン(コントラルト) エルンスト・ヘフリガー(T) オットー・エーデルマン(BS) ウィーン楽友協会合唱団