ミニ・レビュー
ミニ・アルバムやベスト・アルバムを含めると、辻村兄弟が『明るい幻』(2014年)に続いて発表する11作目。明るく軽やかなサウンドながら、その歌声には憂いがあって、歌の数々もわびしい。仕事帰り(?)の下り電車の情景を描いた「富士と夕闇」を筆頭に、その視点はさりげなく独特だ。
ガイドコメント
辻村豪文・友晴による兄弟ユニットの約3年ぶりとなるアルバム。ヨーロッパ企画の舞台のテーマ曲「来てけつかるべき新世界」をはじめ、牧歌的な美しさをミニマムに浮遊感たっぷりに表現している。北山ゆうこ(ds)やエマーソン北村(key)がゲスト参加。
収録曲
01富士と夕闇
02君を待つあいだに
03山をくだる
04わかってたでしょう?
05二度も死ねない
06うしろから来る
07モノローグ (album version)
08来てけつかるべき新世界 (album version)
09明日、船は出る
10一回お休み
11きざす
12ひとつだけ変えた