ガイドコメント
2000年3月にインディーズから発売され、入手困難となっていた2ndアルバムがメジャーより復刻。ドライヴするベースとギター2本のカラミが素晴らしい「グングニル」ほか、秀曲ぞろい。
収録曲
01Opening
02グングニル
猛々しいギター・フレーズで幕を開ける、バンドならではのダイナミズムを爆発させたロック・ナンバー。4分強をラフなリフで走り目に飛ばしてコードも急転回、キラリ輝くこの矛先がどんな迷いをも貫き通す。
03ベストピクチャー
うららかなストロークにのって展開する、二人の絵描きの物語。旋律を緩やかにリードするギターは、キャンバスを流れる絵筆さながら絵画のごとく鮮やかな情景を編み、彼ら自身の存在意義を描き出す。
04続・くだらない唄
「くだらない唄」の続編となる青春哀歌。故郷の印旛沼に帰ってきた藤原が、大人に足を踏み出した少年の戸惑いを、クラシカルなリフと過去を引きずるように足取りの重たいミドル・テンポで曝け出す。
05ランプ
バンプの核とも言うべき秘めたる情熱。穏やかに煌々と燃え上がるその情熱の光を、ハートのランプに喩え歌った唄。お馴染みのカントリー調のフレーズで味付け、タイトにまとめた愛すべき佳曲。
06K
藤原がそのストーリーテラーぶりを惜しみなく発揮した黒猫の冒険譚。猫の歩みに合わせてアルペジオが細かく刻むAメロから、サビで全力疾走、入魂のギター・ソロで物語は涙のクライマックスへ。
07リリィ
4つ打ちとテンション・コードで押すサウンドに、珍しくもストレートな純愛ラヴ・ソングをしっとり添えて甘く仕上げた名曲。優しさを凝縮したヴォーカルも表情豊かで、リアリティを感じずにはいられない。
08Ever lasting lie
運命に翻弄される人々を淡々とした視点で綴ったBPM79の長編バラード。メロディ・ラインを辿るベースの足取りは重たく、チョーキングを多様したギター・ソロも永遠に終わりが見えないような旋律をやるせなく迷走する。
09グロリアスレボリューション
ラフなカッティングと縦横無尽に動くベースで全力疾走する、BPM190のロック・ナンバー。イントロのタメを利かせた力強いフレーズが随所に顔を出し、自己解放という名の栄光ある革命に煽り立てる。
10Ending