ミニ・レビュー
ノコギリ状のパーツ付きの衣装を着込んで、放送禁止用語も連発するSMちっくなキャラクターで、LAメタルの異端児として人気を誇った彼ら。ただ、アルバムごとにコンセプチュアルな内容の作品を発表、実はインテリジェンスな志向にイメージ・チェンジを図った。このCD2作にわたるアルバムは、そんなバンドの方向性を描いたものだ。アメリカ社会に潜む病みを一人の少年を通じ描いたテーマをベースにシリアスなドラマ展開が、サウンドにも呼応し、緊張感に満ちたメタルをクリエイトしている。緻密なコンセプトによる大作志向の労作だ。
収録曲
01OVERTURE
02WHY AM I HERE
03WISHING WELL
04SISTER SADIE (AND THE BLACK HABITS)
05THE RISE
06WHY AM I NOTHING
07ASYLUM 9
08THE RED ROOM OF THE RISING SUN
09WHAT I'LL NEVER FIND
10SOMEONE TO LOVE ME
11X.T.C. RIDERS
12ME & THE DEVIL
13THE RUNNING MAN
14THE RAGING STORM