ミニ・レビュー
硬派なラッパー最右翼といった存在のZEEBRA、4枚目のアルバム。その印象は変わっていないが、バック・トラックやバック・ヴォーカルはかなりのポップ・テイストを感じさせる。その代表が、AIや安室奈美恵をフィーチャーしている(15)と言っていいだろう。
ガイドコメント
超豪華アーティストの客演と大物海外プロデューサーの参加が話題の、ZEEBRAの4thアルバム。リード曲「Do What U Gotta Do」は、AI、安室奈美恵、MUMMY-Dとのスペシャル・コラボレーション曲だ。
収録曲
01The New Beginning (Intro)
02Street Dreams
DJ CELORY a.k.a Mr.BEATSのプロデュースによるZEEBRAの4枚目のオリジナル・アルバム『The New Beginning』にも収録のシングル曲。サウンド的には洋楽的でありながらも、ループされたコード進行(Ⅳ-Ⅴ-Ⅲm-Ⅵm)は、意外にも日本で特に好まれるコード進行(オフコース「Yes-No」など)で、ドメスティックな雰囲気も漂う。
03The Three 16's (The Return) (feat.TWIGY&D.L)
04Story Of A Sucka MC
05Escape (feat.Full Of Harmony)
06Taste Of Honey (feat.CO-KEY&KM-MARKIT)
07Oh Yeah
アルバムの中核に位置するスリリングなトラック。ハンガリアン風(ジプシー・スケール)のスケールを使用したストリングスのリフがループされるため、気分は中近東な様子。ハンガリアン・スケールは短音階のため、民族的だがドメスティックな雰囲気も漂っている。
08Let's Get It Started (feat.Swizz Beatz)
09Wildin' Part 2 (feat.Q&AKTION)
10Beat Boxing (feat.Braidz)
11The Motto (feat.OJ FLOW&UZI)
12Slow Down (Album Mix feat.NaNa)
13Beat Boxing (feat.HIbikilla)
14Save The World
15Do What U Gotta Do (feat.AI、安室奈美恵&Mummy-D)
ZEEBRA自らがプロデュースしたクロージング・トラック。ヒップホップ界での彼のコネクションの広さを示す、Ai、安室奈美恵、RhymesterのMummy-Dといった豪華なゲストが参戦。4人の日本を代表するクラブ系アーティストによるケミストリーが堪能できるトラックに仕上がっている。