ミニ・レビュー
意味だけでなく音としても言語を楽しませてくれる歌詞が、演奏のうねりの中で跳ね回るシングル。(3)の表記でも分かるようにもともとは2003年に完成していた曲。初々しい(3)に大人びた(1)。ふたつの音源の差に成長の跡が。(4)(5)はアニメ『クルテク』に提供した曲の待望CD化。
ガイドコメント
クラムボンの移籍第1弾となる本作は、疾走感あふれる中にも、繊細さや遊び心を盛り込んだ、聴き応え十分の名曲。カップリングには、すでにライヴで披露され、ファンに好評だった2曲も収録。
収録曲
01THE NEW SONG
「残暑」以来、実に5年ぶりとなる7枚目のシングル曲。なめらかなストリングスが特徴的なポップ・ナンバーで、人気曲「サラウンド」にも通じる開放感が魅力。中盤でシャッフル調にテンポ・ダウンするなど、アレンジも粋だ。
02THE NEW SONG (どんちーmix)
4つ打ちビートが心地良いテクノ・ミックス・ヴァージョン。旋律以外はオリジナル曲の要素はほとんどないので別の曲としても楽しめる。いかなる曲調でも確固たる存在感を放つヴォーカル原田郁子の個性を改めて認識させられるナンバー。
03THE NEW SONG (first take 2003)
タイトルにあるように楽曲が作られた2003年のテイク。ディストーション・ギター主体の王道的ロック・サウンドで、生ストリングスは入っていない。ストレートなロックを好む人にはこのヴァージョンがオススメ。
04アホイ!
モグラの少年を主人公にしたチェコのアニメ『クルテク』のオープニング・テーマ曲。パーカッションや効果音、にぎやかなバック・コーラスなど、遊び心に満ちた1曲。特に中盤以降の目まぐるしい展開は聴き応えがある。
05ドブロノッツ
チェコのアニメ『クルテク』のエンディング・テーマ曲となった子守唄。ささやくように歌う原田郁子とミトのデュエットや美しいバック・コーラスなど、温もりに満ちた1曲。タイトルはチェコ語で“おやすみなさい”の意。