ガイドコメント
前作『LIFE 6 SENSE』に続く、2012年11月28日リリースの7thアルバム。「BABY BORN & GO」「KINJITO」「7th Trigger」「THE OVER」といったシングルを含む、画期的なアルバムとなっている。
収録曲
01THE ONE (SE)
“情熱は、足りているか?”をキャッチコピーとした7枚目のアルバム『THE ONE』のオープニングを飾る、約40秒のイントロダクション。有坂美香のスキャットとクラップからデジタルなパートへと展開するSEトラックだ。
027th Trigger
ヘヴィで鋼鉄なアッパー・サウンドとは対照的な心弾むような口笛が印象的な21stシングル。6発打ちのリボルバー銃の7番目の“引き金”は何か……自分が決めた理想へ向け、今こそ決断の引き金を引けと告げるメッセージが痛切に突き刺さる。
03Don't Think.Feel
アルバム『THE ONE』のリード曲となった、武骨で切れ味鋭いミクスチャー・アップ。ブルース・リーの言葉でも知られる“考えるな、感じろ”を冠し、自分がなり得る姿を求めて無心に走り続けろと自他ともに叱咤している。
04LIMITLESS
ファンキーなホーン、疾走するギター・カッティングなど、目まぐるしく表情を変えるアレンジがこの曲のキモ。来たるべき瞬間を逃すなという人生訓ともいえるメッセージを、オルタナティヴでグルーヴィなロックで焚きつけるように放っている。
0523ワード
ポエトリーリーディング風のラップ・パートを導入したミクスチャー・ロック。本気の志を認め合った男同士=“兄弟”へ送る熱いメッセージ・ソングで、険しい道のりをともに戦っていこうぜと噛みしめるように語る。サックスが鳴るジャジィな終盤は、粋な演出。
06KINJITO (LIVE intro ver.)
「BABY BORN & GO」と両A面の20thシングルのライヴ仕様イントロ版。今の苦悩を乗り越えて輝ける未来を掴みとるんだろ? と自答し叱咤激励。後半から展開するジャジィ・ヒップホップ的なアプローチと絡まる精悍なロックが、実にストイックだ。
07THE OVER
TBS系ドラマ『黒の女教師』主題歌となった22ndシングル。ここで言及するのは、もう終わりだという“諦め”と今を“超えてやる”という二つの“OVER”。これまでの逃げてばかりの自分に別れを告げ、君という愛を手にしたいと吐露する不器用なラヴ・ソングだ。
08此処から
ア・カペラやヴォイスパーカッションを大胆に採り入れたミディアム・ラヴ・バラード。これだと決めたものはこの手に一つあればいいと、君への一途な想いを語る。オーガニックなテイストが強いだけに、生身の温かさが感じられる曲となっている。
09REVERSI
タイトルは逆転のほかに“オセロ”の意も。序盤は負けていてもそこから大胆に逆転して、人生に白黒つけようぜと言い放つ。エモ風の疾走するロックながら、ジャム的な要素も加えたグルーヴィなトラックが魅力。映画『青の祓魔師』主題歌起用の23rdシングル。
10バーベル (皇帝の新しい服 album ver.)
皇帝、服飾人、家来、民衆との会話形式で綴る、新説「裸の王様」。馬鹿の目には映らない特殊な服を着たのは“筋肉を見せたかったから”とコミカルな筋立てだが、シニカルな匂いがプンプン。愚話を切り裂く鋭利で重厚なアッパー・ロックだ。
11BABY BORN&GO
便利なものに囲まれた現代、失った人間の本能や人間性を取り戻せと言い放つ20thシングル。サックスとパーカッションによるジャジィなアクセントが新鮮。妖艶かつストリート的な露骨さが粋な演出をするミクスチャー・ロックだ。
12AWAYOKUBA-斬る (LIVE intro ver.)
弦一徹ストリングスによる流麗な弦を冒頭に導入した、約7分半におよぶライヴ・イントロ・ヴァージョン。愛を育てるには時間が必要だ……究極の愛とは何かを自答する、哲学的なアプローチによるラヴ・ソング。劇的な展開によるオルタナ的なロック・サウンドが響く。
13NOWHERE boy
どこにも居場所がないと心を閉ざしている自分自身へ、巡り逢えることの素晴らしさを捨てていないかと投げかける。ギターやドラム、鍵盤などが奏でる、ホロ苦さと切なさがちらつく曲調が胸にヒリヒリと染みるナンバーだ。