ミニ・レビュー
ヴァイオリン演奏の技のすべてが聖母マリアの15の秘蹟にからめて披瀝される作品集は、マンゼ自身“ヴァイオリン作品集の最高傑作のひとつ”と評する。これまでの録音と同様、独自の客観性と美音で貫かれた演奏は時代を超越して新鮮な息吹きを与えた。★
ガイドコメント
聖書の世界を描いた、ビーバーの壮大なソナタ集。またパルティータは、バッハ以前の最も重要な無伴奏ヴァイオリン曲としても有名。マンゼによる全曲盤は、ゲーベル盤以降最も注目されるものだ。
収録曲
ビーバー:〈ロザリオのソナタ〉[Disc 1]
01ソナタ第1番「お告げ」
02ソナタ第2番「訪問」
03ソナタ第3番「降誕」
04ソナタ第4番「キリストの神殿への拝謁」
05ソナタ第5番「神殿における12歳のイエス」
06ソナタ第6番「オリーヴ山での苦しみ」
07ソナタ第7番「むち打ち」
08ソナタ第8番「いばらの冠」
09ソナタ第9番「十字架を背負うイエス」
[Disc 2]
01ソナタ第10番「イエスのはりつけと死」
02ソナタ第11番「復活」
03ソナタ第12番「昇天」
04ソナタ第13番「聖霊降臨」
05ソナタ第14番「聖母マリアの被昇天」
06ソナタ第15番「聖母マリアの戴冠」
07パッサカリア
08マンゼ自身によるスコルダトゥーラについての短い説明
演奏
アンドルー・マンゼ(VN) リチャード・エガー(OG,HC) [2] (3)アリソン・マクギヴレー(VC)