ミニ・レビュー
99年春のソロ・デビュー作「Mizerable」に始まるこれまでのシングル曲を集め、あらためてリミックスされた作品。いずれの楽曲もチャート10位以内にランキングされた実績を持つ。一貫した耽美的な世界観を堪能できる一枚。本作自体もチャート初登場3位。
ガイドコメント
ファン待望、Gacktのベスト・アルバムが登場。1999年の「Mizerable」から2003年11月の「Last Song」までのシングル・ナンバーを網羅した、決定版ともいえる1枚だ。
ガイドコメント
ファン待望、Gacktのベスト・アルバムが登場。99年の「Mize〓rable」から2003年11月の「Last Song」までのシングル・ナンバーを網羅した、決定版ともいえる1枚だ。
収録曲
01OASIS
2000年発表の4thシングル。一部Cメロでファルセットで歌われている点以外は完全なロック調。サビは透った声で歌われているが軽いシャウトも使われている。
02鶺鴒〜seki-ray〜
歌いだしは静かに、つぶやくように低音で歌われており、ゆったりと世界に送り込まれるのだが、サビでは急に激しくなり、きれいな高音が頭に直接響く。そのギャップに驚くとともに音域の広さに舌を巻く。
03Secret Garden
囁くような歌い方に始まり、かなり低いキーのハモリが印象的な2000年発表作。サビでは一気に高音にシフト・チェンジ、見事なファルセット・ヴォイスが堪能できる。
04君が追いかけた夢
2003年に発表された曲で、夢を追いかけている人を男女問わず応援した一曲。出だしはゆったりと、サビでは激しく歌い上げられており、歌詞を見ずとも元気が出てくる。サビのハモリも必聴。
05忘れないから
2002年に発表され、フジカラー「デジカメプリント」のタイアップ曲として使用された。気持ちの良い曲調のロックで、Gacktの透る声にきれいなハモリが重なり、透き通った曲調を生んでいる。
06月の詩
2003年発表され、アニメ『TEXHNOLYZE』のエンディング・テーマに使われた。アコースティック・ギターをバックにゆったりと、時には力強く歌われるバラード曲で終盤のファルセットが気持ちいい。
07Mirror
2000年発表の3rdシングル。曲調はロックなのだが、ヴァイオリンとGacktの声にハモリが高貴で可憐な印象を与えてくれる。歌詞に登場する「僕」が誰(何)なのかは聴く人次第か。
08Vanilla
力強くて骨太な歌声が魅力のGackt。バックのホーン隊が妖艶な雰囲気を作り出し、彼の西洋的で不思議な世界を確立させる。本気で人を愛することは、人生に何度あるのだろうか。一人の女性にのめり込み、“溺れるほど愛する”主人公の、切なくも熱い物語。
09Mizerable- MIZノRABLE -
MALICE MIZERを脱退したGacktのソロ・デビュー作より。スローなオープニングから、サビへ近づくにつれて激しく曲調が変化。かといって激し過ぎず、ヴァイオリンと透き通るような歌声が見事にマッチしている。
10Lu:na
2002年発表アルバム『MOON』に収録され、その後ビデオ『新・北斗の拳』のオープニング・テーマ曲として抜擢される。ロック調でシャウトをしているにも関わらず、うるささよりも心地よさが先行する。
11Last Song
別れてしまった恋人への未練を歌った一曲。出だしはスロー・テンポなバラード曲なのだが、サビでは豹変し、激しく、しかしキレイに歌われている。失恋ソングにもかかわらず、思わず聴き惚れてしまう。
12ANOTHER WORLD
Gacktの曲としては珍しくテンポの速いハード・ロック。短い曲なのだが、十二分に盛り上がらせてくれる雰囲気でまったく飽きないので、友達と過ごしている時はもちろん、長距離や夜間のドライブ中などにお薦め。
13君のためにできること
歌いだしから高音に始まり、きれいな声と合わさって世界へ引き込まれる。バラードではなくロック調で歌われているが、ラヴ・ソングとも励ましソングとも言えるこの歌は失恋中の方に特にお薦め。
14再会〜Story〜
デビュー・アルバム『Mizerable』に収録されていたインスト曲に歌詞をつけ、2000年にシングルとして発売したのがこの曲。もとがインストというきれいなメロディにうまく詞をのせている。