ミニ・レビュー
複雑な声部やリズム、装飾音、アーティキュレイションなどを丁寧に弾き分けつつ、アゴーギクを駆使してドラマティックにバレエの世界を描き出そうとする。盛り沢山で内容の凝った選曲は、バレエの名旋律集程度に留まるものではなく、バレエ曲を素にした難技巧作品集となっている。
ガイドコメント
ロシアものを得意とする有森博の、ユニークな視点によるアルバム。プロコフィエフ、チャイコフスキーら4人の作曲家のバレエ音楽と舞曲をまとめており、有森の演奏も明快で作品の楽しさを伝えている。
収録曲
01バレエ音楽「シンデレラ」〜6つの小品op.102 (プロコフィエフ)
02「ペトルーシュカ」からの三章 (ストラヴィンスキー)
03演奏会用組曲「くるみ割り人形」 (チャイコフスキー/プレトニョフ編)
04バレエ「黄金時代」〜ポルカ (ショスタコーヴィチ)
056つの小品op.52〜間奏曲/ロンド/練習曲 (バレエ「放蕩息子」より作曲者による編曲) (プロコフィエフ)