ミニ・レビュー
ナイマン・ファン垂涎のベスト・アルバム。映画初仕事となったグリーナウェイ作品から2000年のウィンターボトム作品までを製作年代順に配置するという徹底ぶりも嬉しく、彼の作風の個性と変遷とが余すところなく収録されている。ナイマン自身の簡潔なメモ付き。★
ガイドコメント
大ヒット・コンピ『feel』に収められた「ピアノ・レッスン」で普遍的な魅力を証明したナイマン。初のベスト・アルバムを2枚組でリリース。20年以上にわたる巨匠の足跡を凝縮した。
収録曲
[Disc 1]
01「The Fall」〜バード・リスト
02「英国式庭園殺人事件」〜羊飼いにまかせとけ
03「英国式庭園殺人事件」〜光学理論の眼識
04「Nelly's Version」〜モーリスに捧ぐ
05「ZOO」〜エンゼル・フィッシュの腐敗
06「ZOO」〜時の流れ
07「数に溺れて」〜トライスティング・フィールズ
08「数に溺れて」〜ホィールバロウ・ウォーク
09「数に溺れて」〜真相究明
10「コックと泥棒、その妻と愛人」〜メモリアル
11「仕立て屋の恋」〜スケーティング
12「仕立て屋の恋」〜ピーキング
13「髪結いの亭主」〜ABANDONING
14「髪結いの亭主」〜SKIRTING
15「プロスペローの本」〜ミランダ
16「ピアノ・レッスン」〜ヒア・トゥ・ゼア
17「ピアノ・レッスン」〜楽しみを希う心
音が鍵盤からあふれでるかのように瑞々しいピアノ曲は、映画『ピアノ・レッスン』のメイン・テーマ曲。作曲・演奏はマイケル・ナイマン。映画音楽が脇役ではなく、映像と対等の力を持った存在になっている。
18「ピアノ・レッスン」〜すべて不完全なるもの
19「ピアノ・レッスン」〜旅立ちを夢見て
[Disc 2]
01「彼女たちの関係」〜エスケイプ
02「キャリントン」〜フライ・ドライヴ
03「キャリントン」〜クリスマスの事情
04「アンネの日記」〜イフ
05「魔王」〜ABEL CARRIES EPHRAIM
06「ガタカ」〜ビカミング・ジェローム
07「ガタカ」〜ザ・モロー
08「ガタカ」〜ジ・アザー・サイド
09「ガタカ」〜ディパーチャー
10「プラティカル・マジック」〜CONVENING THE COVEN
11「ラビナス」〜よそ者
12「ラビナス」〜カニバル・ファンタジー
13「ひかりのまち」〜モリー
14「ひかりのまち」〜エディ
15「ひかりのまち」〜ダン
16「ひかりのまち」〜アイリーン
17「ことの終わり」〜サラ・ダイズ
18「ことの終わり」〜エンド・オブ・アフェア (ことの終わり)
19「THE CLAIM」〜シュートアウト
20「THE CLAIM」〜バーニング