ミニ・レビュー
ずっとこの音楽の中に浸っていたい、そんな気持ちに満たされる至福のディスク。ロンドンの名門リサイタル・ホールでの、いかにもこの会場らしい、厳しさとアットホームな温もりが同居する演奏の記録だ。安直な“ライヴ”盤が氾濫する中で、ライヴの必然性を強く感じさせられた逸品。★
ガイドコメント
ポルトガル出身の女性ピアニスト、ピリスがチェロの名手であるメネセスと組んだデュオ・コンサートからのライヴ録音盤。名手同士が緊密なアンサンブルを作り上げ、豊潤な音楽を構築している。
収録曲
01アルペジオーネ・ソナタ イ短調D.821 (シューベルト)
023つの間奏曲op.117 (ブラームス)
03無言歌ニ長調op.109 (メンデルスゾーン)
04チェロ・ソナタ第1番ホ短調op.38 (ブラームス)
05パストラーレ ヘ長調BWV590 (J.S.バッハ/Roemaet-Rosanoff編)
演奏
マリア・ジョアン・ピリス(P) アントニオ・メネセス(VC)