ミッシェル・ガン・エレファント / グレイテスト・ヒッツ [2CD]

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ミッシェル・ガン・エレファント / グレイテスト・ヒッツ [2CD]
CD
ミニ・レビュー
こうしてあらためて聴き直すと、やはりチバユウスケのメロディ・メイカーとしてのきらめく才能が際立っているし、衝動性を装いながらも実は繊細なバンドであったことがよくわかる。最強のライヴ・バンドだったが、スタジオ音源もすごい。久しぶりに聴いて、正直ここまで音が“現役”とは思わなかった。★
ガイドコメント
2009年12月16日発表の初のベスト・アルバム。7月22日に急性硬膜外血腫により急逝したギタリスト、アベフトシへの追悼の意をこめて、彼の誕生日にリリース。コロンビアとユニバーサルの音源を同時に収めた、レーベルの枠を超えた貴重な一枚だ。
チャート
  • TOWER RECORDS 渋谷 アルバム総合
    2位 (2009/12/14)  ⇒  6位 (12/21)  ⇒  6位 (12/28)  ⇒  8位 (2010/1/4)  ⇒  17位 (1/11)  ⇒  26位 (1/18)
  • TOWER RECORDS 新宿 アルバム総合
    2位 (2009/12/14)  ⇒  5位 (12/21)  ⇒  8位 (12/28)  ⇒  19位 (2010/1/4)  ⇒  20位 (1/18)
  • TOWER RECORDS 札幌 アルバム総合
    1位 (2009/12/14)  ⇒  2位 (12/21)  ⇒  2位 (12/28)
  • TOWER RECORDS 名古屋 アルバム総合
    2位 (2009/12/14)  ⇒  4位 (12/21)  ⇒  8位 (12/28)  ⇒  10位 (2010/1/4)
  • TOWER RECORDS 大阪 アルバム総合
    3位 (2009/12/14)  ⇒  8位 (12/21)
  • TOWER RECORDS 福岡 アルバム総合
    2位 (2009/12/14)  ⇒  8位 (12/21)  ⇒  9位 (2010/1/4)
  • TOWER RECORDS ジャパニーズ ロック&ポップス アルバム
    2位 (2009/12/14)  ⇒  5位 (12/21)  ⇒  4位 (12/28)  ⇒  3位 (2010/1/4)  ⇒  7位 (1/11)  ⇒  10位 (1/18)  ⇒  15位 (1/25)
収録曲
[Disc 1]
01世界の終わり
イントロのギター・リフが高揚感を与える、言わずと知れた彼らの代表曲。タイトルとは対照的に迷いのないまっすぐなサウンドだが、同時に否応なく終焉に近づくさまも感じさせる。君が終わりを待ち焦がれているという詞が厭世的で心に残る。
02strawberry garden
“shanla la la〜”というフレーズから始まるミディアム・ナンバー。8ビートのシンプルな曲調を基本とし、間奏ではベース、ギターそれぞれの見せ所があるのが印象的。熱さのなかにも穏やかさが見られるチバの歌唱が心地よい。
03ブラック・タンバリン
彼らの代表曲の一つで、軽快なリズムと毛羽立ったギター・リフで躍動感あふれる仕上がりになったロックンロール・ナンバー。チバの枯れた熱い歌声とバックの“ブラック・タンバリン”という掛け声が清々しい。間奏のゴキゲンなギターも印象的。
04リリィ
シリアスで重たいサウンドのAメロとは打って変わって、強さのなかにさわやかさが感じられるサビが耳になじむ。“あふれかえる パスタの山”という表現や、フレーズの最後を抑揚をつけるように伸ばす歌い方に、チバ独特のユニークな一面が見える。
05キャンディ・ハウス
“Go Back, Candy House”という掛け声とアグレッシヴなサウンドが魅力のナンバー。体の芯に響くどっしりとしながらも軽快にうなるベースが、間奏ではエモーショナルなギターを引き立てている。時折奏でられるハーモニカが効果的。
06シャンデリヤ
エッジの効いたギター・リフと奔放に鳴らされるブルース・ハープのイントロで始まるパブ・ロック。枯れた声で“それでも明日はシャンデリヤが降る”と繰り返し歌う大サビが耳に残る。シンプルだがエモーショナルな一曲だ。
07blue nylon shirts (from balcony)
“あたたかな日々を 転げ落ちる”など、やや陰鬱な印象を受けるチバ独特の世界観が描かれているナンバー。安定感のあるベースを基盤とした厚みのあるサウンドに、ライトなギターが温かさと柔らかさを加えている。
08ゲット・アップ・ルーシー
“沈み込む 沈み込む”“終わりだね 終わりだね”など、虚無感に満ちた歌詞を力強く歌うミッド。8ビートのシンプルなリズムにのせた、歯切れのよいギター・リフとバックでうなるベースが耳に残る。間奏のギターの怪しげなメロディにも注目。
09バードメン
“FLY!FLY!BIRDMEN!”というフレーズが印象的なガレージ・ロック。重厚なサウンドが胸に秘めた強い意志を表わしているようで、“トぶ”ために必死でもがく歌詞とマッチしている。彼らの代表曲の一つ。
10カルチャー
重みのあるベースにギターのカッティングが映えるパブ・ロック・ナンバー。荒っぽさのなかに怪しさが見え隠れするチバの歌唱が魅力的。さりげなく“カルチャー”と“枯れちゃう”をかけている歌詞がおもしろい。
11ハイ!チャイナ!
荒々しい歌声と豪快な演奏が魅力のガレージ・ロック。重厚なギターが中心のシンプルなサウンドに、アグレッシヴなブルース・ハープがアクセントとなって曲にメリハリをつけている。勢いのある掛け声にも気合が入っている。
12アウト・ブルーズ
晴れ晴れとしたサウンドが爽快な、エモーショナルでノリのよいガレージ・ロック・ナンバー。気分を高揚させる間奏のギター・プレイでは、彼らのアレンジ力の高さがうかがえる。エネルギッシュなチバの歌声が耳から離れない。
13深く潜れ
重たく響くベース・ラインに気だるそうなギターを乗せ、渋さと憂いを醸し出している。中盤のテンポ・アップから終わりまでの勢いとうねるサウンドが痛快。“深く潜ったままでいい?”というダウナーな詞はチバならでは。
14ブギー
空間系のノイズをバックに、落ち着いたベースとシンプルなコードのギターを乗せたナンバー。“戻らない 進まない”という空虚な気持ちを淡々と歌うが、間奏の歪んだギターはそこから抜け出したいという迷いや葛藤を表わしているよう。
15キラー・ビーチ
シンプルなメロディのロック・ナンバー。さわやかなサウンドとは対照的に、“ナイフで貫いた おいらの心臓くらえよベイビー”など、随所に猟奇的な表現が見られる。アウトロの、エッジの効いた軽やかなギター・リフが印象的。
16CISCO〜想い出のサンフランシスコ (She's gone)
焦燥感を煽るヘヴィなサウンドが体に響く攻撃的なロックンロール・ナンバー。“CISCO!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!”とシャウトするだけのシンプルな曲ではあるが、それがかえって強烈なインパクトを与える。
17ジェニー
陽気でリズミカルなカントリー風サウンドのアップ・ナンバー。一度走り出したら止まれないほどの速いテンポが魅力で、チバの勢いある歌唱にもテンションの高さがうかがえる。時折聴こえるシャウトも突き抜けた明るさを感じさせる。
[Disc 2]
01スモーキン・ビリー
チバのエネルギッシュでしゃがれた歌唱に圧倒されるガレージ・ロック。一見クールだが熱のこもったドラムが曲全体をまとめている。間奏のうねるギターが挑発的で、“yeah!”というシャウトも闘志をかき立てる。
02G.W.D
イントロの重厚にうなるベースが存在感を見せつけるガレージ・ロック。“がなる われる だれる 声が”と歌うフレーズでは荒々しさのなかに凛々しさも感じられ、チバの魅力を再確認できる。狂騒的なギターにも注目。
03GT400
シンプルなコード進行でなめらかなメロディを奏でる、ルースターズへのオマージュ。バイクに乗って走り出すという勢いのある内容の詞とは対照的に、歪んではいるが柔らかく鳴らされるギターが心地よい。チバの歌声もどこか気楽だ。
04リボルバー・ジャンキーズ
明るい曲調で親しみやすいさわやかなナンバー。チバのしゃがれた熱い歌声は、サウンドと対立することなく見事になじんでいる。甘い雰囲気を醸し出すライトなメロディに、詞は“今日の風は俺に 泣いてるのだろうか”という切ない内容を乗せている。
05ベイビー・スターダスト
狂気に満ちた歪んだギターが切迫感を与えるガレージ・ロック。勢いよく奏でられるハードなサウンドに、荒っぽくも流麗に歌うチバの声が映える。“星くずのひとつの気分はこんな感じ”と繰り返すフレーズが虚無的だ。
06武蔵野エレジー
イントロの歪んだギター・リフに加わるウッド・ベースが耳を引く一曲。彼らにしては珍しく、歌謡とロカビリーが混ざったようなサウンドが特徴。“バンバンバーン……”というコーラスも印象的で、新たな“ミッシェル”の魅力を感じられるナンバー。
07暴かれた世界
激しいギターで始まるロック・ナンバー。“ロデオ・タンデム・ビート・スペクターが 俺の背骨を貫くだろう”というチバ独特の表現を用いた詞世界と、迷いのない熱い歌唱が魅力。真実を求め突き進むようなシリアスなサウンドが胸を高鳴らせる。
08赤毛のケリー
シリアスなギター・リフと切れのよいビートが耳を刺激するロック・ナンバー。それぞれのパートが一点に向かうようなまっすぐで凛々しいサウンドを生み出していて、歌声との一体感も秀逸。彼らの音楽に対する熱い姿勢が感じられる一曲だ。
09ドロップ
激しさと勢いはないが、ギターの歪みを効かせたサウンドとチバのしゃがれた歌声を存分に味わえるミディアム・スロー・ナンバー。“ぶらぶらと 夜になる”など、短くシンプルに綴った詞が印象的。映画『ドロップ』エンディング・テーマ。
10サンダーバード・ヒルズ
ジャズ・テイストのビートと静かにうなるベースが魅力のイントロから、ギターを中心としたエモーショナルなサウンドに切り替わる展開が秀逸。“ハローベイビー”というチバのセリフにグッとくる。クハラによるトランペットが狂った雰囲気を演出している。
11太陽をつかんでしまった
鬱然としたなかに生きることへの強い欲求を感じるロック・ナンバー。深みのあるサウンドと叙情的に歌う“HE GOT THE SUN”というフレーズからはもの悲しい印象を受ける。映画『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』挿入歌。
12ジプシー・サンディー
情緒的なギター・リフがわびしさを感じさせるロック・バラード。“ジプシー・サンディー”というチバの哀切こもるエモーショナルな歌声と、どうにもならない状況のなかですべてを消し去るような突発的なシャウトが印象的だ。
13デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ
疾走感あふれるガレージ・ロック・ナンバー。体に響くヘヴィなサウンドは、曲全体を狂わしくスリリングなものにしている。チバの熱気のこもった荒っぽい歌声は、暴力的な印象さえ与える。“宇宙を手に入れろ”という詞に野心の強さが見える。
14ダニー・ゴー
さわやかで躍動感のあるロック・ナンバー。エネルギッシュなドラムを軸にしたサウンドでは歪んだギターが痛快に鳴り響き、突き抜けた晴れやかさを演出している。“ダニー・ゴー”と繰り返されるフレーズが清々しく、ゆったりとしたアウトロの口笛も涼しげだ。
15エレクトリック・サーカス
哀情のこもったエモーショナルなサウンドが涙腺を刺激する一曲。チバのバンドに対する強い想いを込めるかのような、熱く歌い上げるサビが印象的。“俺達に明日がないってこと はじめからそんなのわかってたよ”というフレーズが心に沁みる。
封入特典
  • ミッシェル・ガン・エレファント 1994-2003 ライブ,リリース・ヒストリー完全版/歌詞
アーティスト
  • ミッシェル・ガン・エレファント
    1991年に結成。チバユウスケ(vo)、アベフトシ(g)、ウエノコウジ(b)、クハラカズユキ(ds)の4人組ロック・バンド。96年、シングル「世界の終わり」とアルバム『カルト・グラス・スターズ』でメジャー・デビュー。ドクター・フィールグッド……
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