ミニ・レビュー
16世紀後半は器楽による音楽が台頭した時代であった。異属楽器編成による合奏“ブロークン”の多彩な響きは、おそらくトキメキの音。新鮮な面白さをもたらすもの。ダウランドら当時の人気曲が編曲された下世話にノーブルな音が、心地よく想像をかきたてる。
収録曲
01今ぞ五月は来たり (モーリー)
02かえるのガリアード (モーリー)
03フィリップスのパヴァーン (フィリップス)
04「フィリップスのパヴァーン」につけるガリアード (フィリップス)
05ぼくの窓から帰りなさい (ゴウ・フロム・マイ・ウィンドウ) (アリスン)
06サウチス卿のマスク (モーリー)
07パイパーズ大尉のパヴァーン (ダウランド)
08「パイパーズ大尉のパヴァーン」につけるガリアード (ダウランド)
09ガリアード「彼女の言い分は通るのだろうか」 (ダウランド)
10パヴァーン「ソールズベリー卿」 (ギボンズ)
11ガリアード「ソールズベリー卿」 (ギボンズ)
12喇叺ですよ、のパヴァーン (アリスン)
13わたしはひとり、ひとりなの (ソーラ・ソレッタ) (モーリー)
14バーロウ (モーリー)
15手をとりあおう (ジョイン・ハンズ) (モーリー)
16オクスフォードの御殿様のマスク (バード)
17涙のパヴァーン (パヴァーン・ラクリメ) (ダウランド)
18クォードランのパヴァーン (作者不詳)
19「クォードランのパヴァーン」につけるガリアード (アリスン)
20フランシス・シドニー夫人はお喜び (バチュラー)
21アリスンの弔い鐘 (アリスン)
22アリスンの弔い鐘 (追悼)