ミニ・レビュー
テヘラン生まれの革命児エスファハニの存在は、チェンバロ演奏が新しい時代に入ったことを高らかに告げる。「ピアノ・フェイズ」は現代音楽ファンを唸らせること請け合い。グレツキの協奏曲も嬉しい選曲。名旋律「ラ・フォリア」による古典作品を数曲。バッハの定番曲のカデンツァはブラームス作。
ガイドコメント
古楽界に新風を吹き込むチェンバリスト、マハン・エスファハニによるバロックとミニマル・ミュージックの邂逅をコンセプトにしたアルバム。イベリア半島起源の舞曲であるフォリアとグレツキやライヒの作品を絡め、バッハで締めるという見事なプログラミング。
収録曲
01「ラ・フォリア」による変奏曲 (A.スカルラッティ)
02チェンバロ協奏曲op.40 (グレツキ)
03「スペインのフォリア」による12の変奏曲ニ短調Wq.118-9 (C.P.E.バッハ)
04合奏協奏曲ニ短調〜アルカンジェロ・コレッリのop.5-12による (ジェミニアーニ)
052台のピアノのためのピアノ・フェイズ (チェンバロ版) (ライヒ/エスファハニ編)
06チェンバロ協奏曲第1番ニ短調BWV1052 (J.S.バッハ)
演奏
マハン・エスファハニ(HC) コンチェルト・ケルン