ミニ・レビュー
Jラップの先輩にあたるスチャダラ以上にフリッパーズ・ギター、ルックス的にはCCBを思い浮かべてしまうのは、ほどほどに気が利いた音作りとアイドルぽさとが、うまいことバランスを取っているから? ヒット中の(5)はラテンだったんですね。“旬”ならではの華は感じる。
ガイドコメント
昨年『TOKYO CLASSIC』が大ヒットを記録したRIP SLYMEが、新たにドロップする3rdアルバム。「BLUE BE-BOP」「JOINT」ほかシングル曲はもちろん、気合の入ったトラックとラップで聴かせる必殺アイテム。
ガイドコメント
ミリオン・ヒットという、日本のヒップホップ・シーンでは前人未到の快挙を達成したRIP SLYMEが、2003年夏に放つ新たなマスターピース。待望の3rdアルバムがついに登場だ!
収録曲
01INTRODUCTION (feat.RYO the SKYWALKER)
02HOTTER THAN JULY
2003年のアルバム『TIME TO GO』収録。スピーディでエレクトロなビートに、RIP得意のマイク・リレーによる高速ラップが搭載されたナンバー。“I'm Hot!”というリフレインと、ドラムンベース気味のビートが否が応にも熱くさせる。
03WHAT'S UP?〜HOW'RE YOU DOIN'?
04ベイシック・ライン
05JOINT
2003年6月発表のシングル曲。おしゃれなラテン風のピアノによるリフからデジタルな高速のリズムへと変化、ドラムンベース風の高揚感あふれるビートにのっかって、“マジやばいくらいいいぜ”と迫るナンバー。
06WHY
2003年発表の『TIME TO GO』に収録。涼しげなアコースティック・ギターのフレーズをループさせ、“I wonder why?”というフレーズで始まる、スローで少し内省的な一曲。さまざまな問いと答えのなかに浮かぶ、深い感性を感じさせるライム。
07ミニッツ・メイド
アルバム『TIME TO GO』に収録の一曲。DJ FUMIYAが各メンバーにあてたトラックに、ILMARI、SU、Ryo-zがそれぞれの日常から作ったリリック(PESは欠席)をのせて作り上げた。RIPらしい遊び心にあふれたナンバー。
08FIVE FISHES
09チェッカー・フラッグ
10SHALL WE?
11SHALL WE OUT?
12BLUE BE-BOP
2002年11月発表のシングル曲。ハイハットの刻みとウッドベースのループ音に、チャイムを用いたメロウなトラック、スピーディなラップが融合した、ジャジィなRIP流の哀愁トラック。各メンバーのマイク・リレーの息もぴったり。
13FROG
14虹
アルバム『TIME TO GO』に収録。雨上がりの憂鬱から抜け出す感情を細やかに描く極上メロウ・チューン。情緒を揺さぶるような各MCの描くライムが、いろいろな視点をみせており、さすがといえる名トラックとなった。
15TIME TO GO
2003年発表の『TIME TO GO』に収録されたアルバム・タイトルの表題曲。SUの思慮深いライムからスタート、各MCが発する深みのある内省的なライムとエレクトロな音を交え、アルバムのラストを締めくくるナンバーに仕上げている。
16135 BPM