ガイドコメント
ケータイ世代のカリスマとしてブレイクを果たした西野カナの2ndアルバム。「もっと…」「Dear…」「Best Friend」など、配信サイトで1位を独占した話題曲が満載の一枚。
収録曲
01*Prologue*〜What a nice〜
平成生まれのソロ女性歌手として初のチャート1位獲得となったアルバム『to LOVE』の約1分半のオープナー。恋愛至上主義でケータイ世代から絶大な支持を得る彼女が、王子様の出現を星に祈りながらささやかに歌う。SiZK制作曲。
02Best Friend
何でも打ち明けられる気の置けない存在……親友への感謝の気持ちを綴った9thシングル。弾むようなキラキラとした旋律の上を泳ぐように、ファルセットを効かせて愛情を表現している。DOCOMO「ガンバレ受験生'09-'10」公式ソング。
03Summer Girl (feat.MINMI)
夏の季節感をいっぱいに取り込んだパーティ・チューン。夏女MINMIの勢いに引っ張られるように、西野カナのヴォーカルも躍動。楽しんだもの勝ちに賛同した女同士が、海、空、太陽と夏を満喫する。ジェフ・ミヤハラ制作のダリヤ「Palty」CMソング。
04Hey Boy
VIVID Neon制作のサマー・ロック・チューン。明快でストレートなサウンドに乗せて歌うのは、海で見つけた素敵な彼にアタックしようか迷う乙女心。夏、海、波乗りボーイ……とくれば恋しなきゃ! 今年こそ無駄な夏は過ごさないという意気込みが露わに。
05もっと…
日本テレビ系ドラマ『探偵M』主題歌の7thシングル。“会いたい”はいつも私から……若さゆえの切ない恋愛感情を絶妙にとらえた詞が共感を呼ぶ。キラキラしたストリングスや鍵盤にスクラッチを施す明るめの演出が、距離を感じる心の重々しさを取り払っている。
06love&smile
愛と笑顔。幸せになるための二つの要素をこれからも届けたいと願うメッセージ・ソング。toiza71作編曲によるラヴリーで温かいサウンドに乗せて、西野のファルセットも伸びやかに弧を描く。めざましムービー『にゃんこTHE MOVIE 4』主題歌。
07このままで
この景色が永遠に変わらないように……愛する人への特別な想いを綴ったミディアム・ラヴ・バラード。優しい陽光のように春めいたサウンドに包まれながら、ハートウォームな歌唱を披露している。「第14回KBC水と緑のキャンペーン」テーマ・ソング。
08MAYBE
「Dear…」と両A面のジョルジョ・カンチェミ制作の8thシングル。美麗な鍵盤とエレクトロを組み合わせたアッパーで、ちらちらと顔を出す元カノの存在にやきもきする女性の心理を描く。“ずっと私だけ見つめてほしい”という願いが心痛となって響く。
09WRONG
もう二度と振り向かない! 口先だけの優男に絶縁状を突きつけたい気持ちを描いたBACHLOGIC制作のミッド。か弱い印象とは一変した、強い意志で叫ぶ歌唱が耳を引く。恋の終止符を打つのに悩みながら“WRONG”と言い聞かせるように歌う姿が胸をえぐる。
10Come On Yes Yes Oh Yeah!!
VIVID Neon制作のパーティ・チューン。今夜は身体を揺らして歌い叫び踊ろう! の煽りを受ければ、変な理屈は不要。ダフト・パンク「ワン・モア・タイム」をチラッと感じさせるフックとビッチなラップ・パートとの組み合わせが新鮮だ。ロッテ「クールミントガム」CMソング。
11Dear…
「MAYBE」と両A面の8thシングル。離れていても目を閉じれば君がいるから強くなれると言い聞かせる姿にジンとくる、ラヴ・メッセージだ。春らしくまばゆい作風はジョルジョ・カンチェミ周辺の仕事。DOCOMO「ガンバレ受験生'09-'10」公式ソング。
12会いたくて 会いたくて
“会いたくて 震える”……相手を募る気持ちを歌う曲は数あれど、ここまで強烈な曲はそれほどないのでは。繊細な鍵盤とヴァイオリンが奏でる切ない旋律が、よりドラマを盛り上げる。胸が裂けそうな痛みが伝わる、ジョルジョ・カンチェミ制作の10thシングル。
13You are the one
ZETTON制作によるメロディアスなミディアム・ラヴ・バラード。“生まれ変わっても君に出会いたい”というフレーズは、古今を問わず最高の愛の言葉の一つ。かけがえのない永遠の愛を誓う二人を歌うのにはもってこいだ。熱のこもった歌唱も印象的。
14*Epilogue*〜to LOVE〜
SiZK制作によるアルバム『to LOVE』のクローザー。プロローグ同様、あなたに出会えた素敵なサプライズを星に祈るロマンティックな小品だ。ケータイ世代のカリスマ・ガールが語る“LOVE”の数々をファンタジックに締めくくっている。