ガイドコメント
進化し続ける創造性とリアル・タイムのヒップホップ・ソウルを彩る確信犯、エイメリーのアルバム。ストリートはもちろん、クラブ・シーンの話題をさらうこと必至の1枚。
収録曲
011 THING
アルバム『Touch』の先行シングルとなったリッチ・ハリソン制作によるバウンシーなアップに、フィメールMCのイヴをフィーチャーしたヴァージョン。原曲も跳ねるビートが特徴のサウンドだが、イヴのストロングなラップが加わることでいっそうストリート色を増している。
02ALL I NEED
ジーン・カーン「ユー・アー・オール・アイ・ニード」を早回しで拝借したリッチ・ハリソン制作曲。“あなただけが必要なの”という狂おしい感情を甘く妖しく歌う、アーバンなムードを携えたミディアム・チューン。
03TOUCH
アルバム・タイトル曲となるリル・ジョン制作によるクランク&B。リル・ジョン印といっても、やみくもに叫んでビートもガツガツくるというわけではなく、エイメリーの艶やかさを計算したオリエンタルな変態ビートでセクシーに飾っている。
04NOT THE ONLY ONE
浮気をしている彼に対して“あなたが好きだけど、私にも別の人がいるのよ”と独白する痴話ゲンカ・ストーリー。ブライス・ウィルソンによるアダルトで不穏なムードを醸し出すサウンドが、詞と絶妙にリンクしたミッド・チューン。
05LIKE IT USED TO BE
ゆったりと重く刻まれるリズムとボトムの上で展開される、リッチ・ハリソン制作のマイナー調ミディアム・スロー。抑揚あるイントロのコーラスが“もう一度やり直したい”という痛切な哀願を絶妙に描写している。
06TALKIN' ABOUT
エイメリーの真骨頂でもある、パワフルでダイナミックなヴォーカルが冴えるファンキー・アップ。恋の駆け引きに翻弄され続けて疲れ切った後に訪れた、最高の人との出会いに気持ちが抑えきれないと歌っている。
07COME WITH ME
失恋の痛手を負う彼に“私が癒してあげる”と迫るミディアム・チューン。抑揚の振幅が狭いリズムとは対照的に、次第に熱情を帯びていくヴォーカルが恋い焦がれる様子を妖しげに描く。リッチ・ハリソンによるプロデュース。
08ROLLING DOWN MY FACE
ロイ・エアーズ「サーチング」のもの悲しげなホーンのループをバックに展開する失恋ストーリー。恋人との思い出を忘れられずに途方に暮れ、ただ涙が頬を伝って落ちる様子を悲哀の表情で歌っている。プロデュースはリッチ・ハリソン。
09CAN WE GO
アダルトなカール・トーマスのヴォーカルをフィーチャーしたBINK!制作のビター・スウィートなミッド。アース・ウインド&ファイア「エヴィル」を敷いたトラックの上で、“私たちはあの頃に戻れるのだろうか”と自問する恋の末路のストーリー。
10JUST LIKE ME
アンドレ・ハリス&ヴィダル・デイヴィスのプロデュースによるロマンティックなバラード。愛する人といられるというあふれんばかりの幸せをスムース&ラヴリーに歌う、エイメリーの魅力が満載のメロウ・チューンだ。
11FALLING
期待と不安が入り交じる恋に揺れる女心を、ムーディな雰囲気とファルセットや吐息混じりのヴォーカルで見事に表現したラヴ・バラード。艶やかな楽曲構築は、レディース・チョイス、レッド・スパイダによるもの。
121 THING
アルバム『Touch』の先行シングルとなったリッチ・ハリソン制作によるバウンシーなアップに、フィメールMCのイヴをフィーチャーしたヴァージョン。原曲も跳ねるビートが特徴のサウンドだが、イヴのストロングなラップが加わることでいっそうストリート色を増している。
13WHY DON'T WE FALL IN LOVE
14I'M COMING OUT