ミニ・レビュー
リリィ・シュシュ「呼吸」でブレイクしたSalyuの6枚目のシングル。本作もやはり小林武史の作曲+プロデュース。一青窈が作詞した真摯でスケールの大きなラブ・ソング(1)、エスニックなトラックと儚くたゆたう彼女の歌声がヒンヤリした夜の静寂を想わせる(2)を収録。
ガイドコメント
1stアルバム『landmark』で高い評価を獲得した女性シンガーの2006年第1弾シングル。タイトル曲はポップなメロディと、美しいストリングスの音色と、女性の赤裸々な心情を綴った歌詞が印象的な楽曲だ。
収録曲
01Tower
6/8拍子の力強いリズムと感情が高ぶるサビが印象的なミディアム・ナンバー。作詞を担当した一青窈による“ね、もっと 好きなことしていいのよ”という詞が、ポジティヴなオーラを発したSalyuのヴォーカルによって、空高く響きわたっていく。
02マハラジャの夜
依布サラサによる“熱帯夜”を描いた幻想的な歌詞を、Salyuがしっとりと歌い上げる。ウェットな感触とともに深遠な世界に潜り込んでいくようなイメージを持ったサウンドが妖艶な雰囲気を醸し出す、夜に溶けていくような感覚に襲われるナンバー。