ガイドコメント
シンガー・ソングライター、清水翔太の1stアルバム。「HOME」「My Treasure」などのヒット曲を含み、ポジティヴ・ナンバーから失恋ソングまで幅広い楽曲を聴かせてくれる。
収録曲
[Disc 1]
01Diggin' On U
3rdシングル「My Treasure」の1ヵ月前に発表された配信限定シングル。清水翔太の爽やかさを活かした塩川満己のシンプルなアレンジが心地よいムードを作り出すミディアム・ソウルだ。繰り返しの毎日に飽きたら羽目を外して笑おうと歌っている。
02HOME
3rd Productions制作によるデビュー・シングル。夢を追い求めて飛び出した“HOME”への想いを綴った青春ソング。石成正人のギターと弦一徹によるストリングス・アレンジが、甘酸っぱくも切ない日々を絶妙に演出している。
03With You
ブルースの香りをほのかにちりばめたCONEY'S JELLY制作曲。どんな明日がやってこようとも君がいればそれでいいんだと綴るラヴ・ソングで、てらいなく丁寧に言葉を紡ぐひたむきな歌唱には、若いながらも大物感が漂う。
04My Treasure
3rd Productions制作の3rdシングル。流麗なストリングスをバックに、これまでの出会いのなかで手にした輝かしい宝物について歌う。やや駆け足でラップ風に歌うヴァースと大らかで伸びやかに歌うコーラスへの広がりをみせる展開が清々しい。
05One Last Kiss
レコードの針のノイズをともなったレトロなイントロから幕を開けるヒップホップ・ソウル風ナンバー。悔しさを噛みしめるような尖ったフロウのヴァースと切なさ漂うコーラスとの対比により、愛し合った過去と別離した現在の惜念を見事に表わしている。
06Love Story
過去の恋を思い出し、切なくなる男の心情を綴ったラヴァー・ソウル。昔の自分を戒めながら幸せな日々の復活を願う踏ん切りのつかない男を、伸びやかな歌唱で好演。さらりとオートチューンを使った3rd Productionsによるアレンジも見事。
07Rainy Day's Morning
2分ちょっとの雰囲気ある60年代ジャズ風ナンバー。ポロポロンと転がるように弾かれる軽やかなピアノと、それを飾るストリングスやベースをバックに憂鬱な雨の朝の情景を歌う。ほのかな温もりと洒脱なムードに癒される曲だ。
08UNHAPPY
STYによるギターを配したネオ・ソウル調のアレンジが秀逸のミディアム。離れていってしまった彼女のプレイガールぶりを憂い嘆く男の気持ちを綴っている。雰囲気あるヴォーカルによるブリッジなど、清水翔太の特長が活かされている。
09LOVIN U
スタンダード・ジャズの佇まいを持つ、ソウルフルなスウィート・ラヴ・ソング。田中直のアレンジも過分なく、心地よい濃密度にまとめていて好印象だ。清水翔太の代名詞となるようなエバーグリーンな傑作といえる。
10「アイシテル」
2ndシングルとなった3rd Productions制作による王道ラヴ・バラード。“何してる”から”考え事してる”を経て”愛してる”へたどり着く展開に心が満たされる。相手への愛を素直に吐露した清水翔太らしいピュア・ソウルだ。
11My Love
石成正人のシンプルなギターを配したミディアム・スロー。いつまでも側にいたいと歌うハートウォームなラヴ・ソングで、恋人に優しく語りかけるようなヴォーカルがいとおしい。二十歳前とは思えない貫禄に酔いしれたい。
12Soulmate
それぞれの夢に走り出して会えなくなっても、互いに励ましあって生きていこうという応援歌。イントロのレコード・ノイズやグルーヴィなギターなど、レトロなソウル・ファンクの佇まいを醸し出したYANAGIMANのアレンジが秀逸。
13ソレゾレ
さりげなくバックに流れるストリングスとオルガン風のサウンドが、懐かしさと温かさを生むミディアム・ナンバー。道に迷ったら自分らしさを思い出そう、助けが必要ならすぐに呼んでと語りかける素朴な歌唱が安堵をくれる。
14HOME (HIPHOP REMIX)
ア・トライブ・コールド・クエストのアリ・シャヒードによる、デビュー・シングルのリミックス。鍵盤音によるドラマティックな旋律がストリート感を倍加させている。アリのラップやスクラッチも加わるが、脇役に徹した作りだ。
[Disc 2]〈DVD〉
01Apollo Theater Documentary in 2007
02Diggin' On U (music video)
03My Treasure (music video)
04Introduction
05Diggin' On U
06Love Story
07Miss You
08STAND BY ME
09HOME