ミニ・レビュー
オルガン奏者としてキャリアを始めたヴェルディにとって、この楽器は自家薬籠中のものだったに違いない。現存する作曲家ゆかりのオルガンで歌劇の名場面を聴かせようという企画が痛快だ。鬼才タミンハの弾くオペラの旋律は厚い響きに彩られ、実に刺激的である。
収録曲
ヴェルディ:
01歌劇「アイーダ」〜凱旋行進曲
02歌劇「運命の力」〜祈祷「天使たちに包まれた聖処女よ」
03歌劇「椿姫」〜2重唱「おおいとしい人よ、パリを離れて」 (メノッツィ編)
04ジュゼッペ・ロマーノ「椿姫の音楽に基づく幻想曲」
05歌劇「サン・ボニファーチョ伯爵オベルト」〜四重唱「ああリッカルド!あわれな恋人のもとへ」 (スペラーティ編)
06フランチェスコ・フロリモに捧げるアルバムの一葉
07歌劇「椿姫」〜ロマンツァ「さようなら、過去の美しく輝く日々よ」 (トルッツィ編)
08歌劇「ロンバルディアの十字軍」〜合唱「おお主よ、ふるさとの家から」 (ベルトッキ編)
09歌劇「ジョアンナ・ダルコ (ジャンヌ・ダルク)」〜大凱旋行進曲
10子守歌「咲いたばかりの小さな花よ」
11歌劇「イル・トロヴァトーレ」〜カヴァティ―ナ「穏やかな夜は静まりかえって」 (スペラーティ編)
12歌劇「マクベス」〜合唱「虐げられた祖国よ」
13歌劇「ファルスタッフ」〜フィナーレのフーガ「この世のすべては悪ふざけ」
14歌劇「椿姫」〜第3幕への前奏曲
15無言歌
16ワルツ
17歌劇「ナブッコ」〜葬送行進曲
18歌劇「イル・トロヴァトーレ」〜アリア「薔薇色の翼に乗って」/祈祷「憐れみたまえ」 (ゴルニ編)
19「聖歌四篇」〜「謎の音階」に基づく4声のためのアヴェ・マリア (ルポリーニ編)
20歌劇「オテッロ」〜舞曲「トルコの踊り」/「アラブの歌」/「ギリシャの歌」/「ムラーノ島の踊り」/「戦いの歌」 (サラディーノ編)