ミニ・レビュー
ジョスカンから現代まで、音楽史を縦横に活躍するヘレヴェッヘの意欲作。複雑に絡み合う声の綾が織りなす壮大な世界に息を呑む。自主レーベル(PHI)立ち上げ以降の充実ぶりは目を見張るものがあるが、自在な表現力が際立つ“合唱指揮者”としての原点回帰のようなCDが送り出された。★
収録曲
ビクトリア:
01逝ける者のための聖務日課 (レクィエム)〜神聖ローマ帝国皇太后マリアの逝去に寄せて
02「聖週間のための聖務日課」〜6声のモテトゥス「おお、主イエス・キリスト」
03「モテトゥス集」〜4声のモテトゥス「主よ、わたしはあなたを自分の屋根の下に
04「第1曲集」〜6声のモテトゥス「ごきげんよう、皇后様
05「モテトゥス集」〜6声のモテトゥス「さあ行こう、町をめぐり」
演奏
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮 コレギウム・ヴォカーレ・ヘント